人は水のように流れ・・・
知らない記憶を
眺めた
きっと私でない
ずっとずっと前の私のもの
楽しそうに笑う
悲しそうに強がって
苦しそうに怒っては
無関心に泣いている
気のせいと
思いたい
私が見つめた
何処かの記憶のかけらが集まって
出来上がった幻想と信じたい
それにしても
あまりにも現実的で
あまりにも人の中
どうにも
瞳を閉じることのできない
もうひとつの物語
それを
前世といったのは
誰なのだろう・・・
静かに訪れた朝に
鼓動が
現実の扉を
激しく叩いていた
詩を書き
詩を眺め
詩を訪れる
常に傍らにある
銀河の旅詩に誘われて
私もまた
独りの闇をあるく
差し込んだ数々の光に誘われて
覗き込んでは
書き記す
それはまるで
詩ではなく
歴史のように思えたのは
いつのことだったのだろう
一つの星が
尾を引いて
空を駆けていた
あの、ころからだろうか・・・
現実下(げんじつか)・・・
望まぬ出会いは数知れず
望んだ出会いはいまだ訪れず
すれ違う出会いにアイサツをして
過ぎ去った出会いに気が付いては
静かに笑えるようになった
仮想世界
異なる出会いもまた
人類の発展のなかで
起こっている
動いては止まり
消えては
生まれ
人よりもずっと早く
流れ続ける
偽りの現実の中
今このときも
顔も
声も
名前も
何もかも知らない
一人の人と
出会い続けている・・・
あぁ、そういえばあの人はどうしているだろうか・・・
ふと思えば探し
訪れては、静かに立ち去る
ただそこに
雪の中の足跡のように
影を残して
元気で生きていることを
生意気にスーツ姿で
黒帽子なんか
ヒラヒラと振っているイメージで
告げているのだ
臆病者で
逃げることしか知らない
心と言うものが入り込む
この世界の私らしい在り方
そのままに・・・
二つの世界を流れ続けている
二つの私
まるで水
まるで、水のよう
幻想と現想の境界で
独りの人間が
誰にも聞こえず
誰にも届かない
願いを叫び続けている
カタチを変えて
想いを変えて
ふらふらと流れている
時にぶつかり
ときに乗り上げて
何かを取り残して、
後悔し
それでも
進むしかなくて・・・
虚しさに泣きそうになっても
ただただ、笑うしかない
水と言う
孤立することも
集団で居ることも
曖昧な私
過去と未来を
くるくると
回転しながら見つめる
私
無力な私
おかしいな・・・
人は水のように流れ・・・
一直線にどこを目指している
時代と呼ばれる川幅は広がり続け
もう・・・
互いを見つめることはできないほどだ
私は私で
水底を宇宙に見立てて冒険する
普段は水面で
誰かと誰かと
手を取り合いながら・・・
人は水のように流れ・・・
何を目指している・・・
知らない場所の
知らない誰かが
叫んでいると知ったのは
この流れが
止まっているかのように
ゆっくりだから
そう結論付ける
私が居る
ふと考えてみた
水ならば
空へ帰るだろう
雲となり
再び地上へ降り立つだろう
人もまた
同じものだろうか
それとも
はっきりと違うものなのだろうか
あやふやな答えの数々が
寄り集まって
一振りの刀を生むかのように
再び私を揺れ動かしている
それがまた
一つの輝きをもって
私の
闇を照らし始めるかどうか
楽しみでもあり
虚しくもあるのだ
by幻想師キケロw
はっきり言えば
ぶつ切りをイメージしました
要するに全体で言えばこれでしょ?
となるような詩に仕上げたつもりですが・・・
読み手しだいでしょうか(笑)