絶の間 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

絶の間
 
 
 
 
人と
人との繋がりに
疲れてしまった私は
その年の正月
あえて
自分から差し出していた
祝言(いわいごと)を送る事も
携帯の文字で言うことも
止めた・・・
 
次の日の携帯には
一言も祝いのメールは
入っていはいなかった
葉書も
立った一通
義理堅い従兄弟のものだった
だが・・・
毎年同じ
機械の印刷で
ちょっとばかり淋しさを
にじませた文字の並びだった
こんなものだろう・・・
なにかにくすぐられたかのような
そんな胸の疼きが
ふんと鼻で笑うきっかけとなった
 
天井をどれだけ長く
眺めていたことだろう
兄からも
母からも
ましてや
父からも
何一つ、この小さな板の先から聞こえてこない
 
テレビをつけた
ネットを眺めた
窓を開け
快晴の正月空を眺めた
華やかな声が響くようで
なんだかどれも
長くは見つめてはいない
ふと思い出す
学生時代
およそ友と呼んだものの全てには
自分から送らずとも
届いていたものだった
あの羨ましさが
この年になると
どこか清々しく
一時の曇り空のように
心に影は射してはこない
むしろ
この静けさこそが
今の私そのものであり
私自身が歩いてきた結果なのだと
はぁと、大きな溜め息をついて
受け入れた・・・
 
 
深夜の神社は
さぞ込んでいたのだろう
閑散とした境内のなかを
歩いてみれば
出店の食べ物の空やら何やらが
ころころと風と戯れて
走り回っている
一言
静かだった・・・
 
道行く人の笑顔を
何処かの公園のベンチから眺めた
いつもは多いはずの通路も
小一時間のなかで一人通れば良いほどだった
 
子猫と戯れて
なにかを忘れようとする自分が
人の目から逃れるかのように
誰かの家の裏地に居た
 
一人
独り
時間がとても長く
とても静かで
とてもつまらなくて
とても自由
善悪どちらにせよ
何からも絶たれた空間が
私の周囲に創られて
何かから隔てられている
それはいうなれば硝子ようで
決して割れぬ壁のようなもの
羨ましくて手を伸ばしても
其処から先へは行くことはできない
現状そのもの・・・
 
独り
一人
あぁ、ひとり・・・
気が付けば
私は
ひとりぼっち
ひとりぼっちな
私・・・
誰も知らない
誰にも知られない
静かな私
其処に居る様で
居ない私
きっと見つめている
知っているとすれば
神様くらいなもの
 
絶の間
たったひとりの空間
けれども
繋がりが途絶えたわけでもなく
よくよく見れば
得体の知れない
青空色の扉に挟まれて
その先が見えなくなっているだけ
たったそれだけのことで
たったそれだけのことでも、だった・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
by幻想師キケロw
 
気が付くのがもっと早かったなら
今の現実が違っていたのかもしれないと
後悔した今日この頃
結果とは、つねに良い方向で顕れるわけではないと
知った
今年の始まりを読んだ詩でした。