本当の願い事 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

本当の願い事
 
 
 
 
 
小さな笹の細い枝に
垂れ下がる願い事
サラサラと揺れている
今年のものではないそれには
どうでもいいことばかり書かれていた
たった二枚だけなのに
どうして
こんなこと願ったんだろう・・・
アナタも
私も・・・
 
流れ星、そんなものにトキメいて
花火の終った帰り道
月のようにくるくると周った
アナタの手を持ち替えながら
闇夜に響く
熱を帯びた笑い声
それに密やかに乗る笑い声
飛び出して
振り向いたそこには
銀色に染まった舞台に佇む姿
とても静かなはずなのに
トクン、トクン・・・
大きくなっていく鼓動
大きくなっていくアナタの顔
触れ合う
柔らかく甘い二枚の花びら
涙が溢れ出した
どうしようもなく嬉しくて
なんだかそう
幸せすぎて・・・
 
吐き出した吐息が
とても深い
何かを抱きしめているように
何かを味わっているかのように
そっと触れてくる指先に
甘えるかのように頬を乗せた
私の手を重ねて・・・
 
あぁ、どうして今は独り?
あの時間(とき)はどこへ消えたの?
こころの中には今も息づいているのに
触れることができないの・・・
カセットテープのように
繰り返し思い返すことができるのに
目の前に作り出すことさえできるのに
手を伸ばしても届かない・・・
そっぽを向いた短冊の一枚を
人差し指でくるくると回しながら
幻の中へと沈んでいくの・・・
朝日が迎えに来るそのときまで
 
 
夢で逢えるアナタは
変わらない笑顔で出迎える
私は
逢うたびに謝っている
あんなにも酷いこと言ってしまったから・・・
些細なこと
本当に些細なことだった
もう少し素直だったなら
今だって私の横に居てくれたかもしれないのに
肩で息をして
毎回途切れ途切れになってしまう
本当の願い事
最後まで伝えきる前に
君は、それを大きな胸の中に包み込んで
いつも
いつも、私の唇を塞いでしまう・・・
どうして聴いてくれないの?
どうして隠してしまうの?
こんなにも
好きで
好きで仕方ないのに・・・
たとえ夢でもいい
謝りたかった
謝って・・・
謝って・・・
アナタに許してもらいたかったのに
君は、見ることも聴くこともしないで
そっと抱きしめてくれるだけ
顔を見せないように
深く
深く・・・
 
目が覚めてしまう
待って・・・
待ってよ・・・
天井に消えていく
大好きな背中
窓の外で
二度鳴いた風鈴の
淋しげな声
風なんて無かったのに
ゆらり、ゆらり・・・
 
あぁ、どうして今は一人?
あの時間(とき)はどこへ行ったの?
こころの中には今でも焼きついているのに
忘れることができないの・・・
巡る季節のように
繰り返し思い出すことができるのに
目の前に創りあげることさえできるのに
手を伸ばしても届かない・・・
そっぽを向いたもう一枚の短冊を
人差し指でくるくると回しながら
幻の中へと沈んでいくの・・・
アナタが描いてくれた未来を
そっと覗きこみながら
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
by幻想師キケロw