空の心
町を眺めた
灰色で、どこか鋭い輝きの目線が
飛び交う・・・
鳴り響く乾いた警告音
機械の駆動音
僕は、その世界の真ん中で
もう見ることの無いであろう
霞み行く空を眺めていた
都会に沈んでいく
銀色の摩天楼はどこまでも続き
出口とか
そんなもの存在しないかのように
夜を照らし
笑う・・・
かすかに聞こえる誰かの泣き声
どこから聞こえる誰かの悔しがる声
僕は、小さな部屋の
窓の隙間から
気が付かれないように
そっと外の世界を覗き込んでいた
誰も知らない村を歩く
光と緑に溢れ
影がはっきりと見える
静かで
静かで
まるで夢の中を進んでいるように
錯覚するが
当てられる人の瞳は
まるで仮面のように
色の無い黒
あぁそうか・・・
僕は、そこにも
居場所など無いことに気づいてしまった
あぁ、空になりたい
真っ青で
何もない
つまらない青に成ってしまいたい
色んなことを考える必要なんて無い
本当に空っぽの空に成れば
どこまでも
どこまでも
笑っていられる、と思えてしまうんだ・・・
by幻想師キケロw