黒の雨
悲しみに染まった瞳で
世界を望めば
すべてが自分を
嘲笑っているかのようで
貶めているようで
憎い・・・
恨めしい・・・
透明な水でさえ
墨を被せたかのように
黒く、黒く流れていく
真夏の生ぬるい雨は
全てを黒く染め上げる
あぁ、穢れていく
私も
私のこころも
私の世界も・・・
これを元に戻すには
アナタの言葉しかないの・・・
けれども
そのアナタでさえ
私に背を向けて
去っていく・・・
私の頬を伝う黒の雨
怒りすら飲み込み
絶望すら覆い隠し
魂の奥底から
這い出るなにかの産声を
背筋を
凍りつかせる刃へと変えた・・・
by幻想師キケロw