空走【くうそう】
時間と呼ばれるものは
川のよう
決して止まらず
流れ続ける
僕らは
そこに落ちた
さまざまな形の葉
石にぶつかり
流れに飲み込まれ
渦に捕まり
何処かへ打ち上げられて
身動きが取れなくなる
その身が無事に終焉へと流れ着くものなど
ほんの僅か・・・
あぁ、あの空は早すぎる
見続ける景色は速過ぎる
幾ら望もうと
止まることなどないというのに
心ばかりが
空想を膨らませ
その中を
空走する
なぜ、人は時間という巨大な流れを
知ってしまったのだろう
こんなにも虚しい想いをするくらいなら
まだ、夢を見続けたあの頃に
戻ってしまったほうが良かった・・・
誰よりも空を渇望し
誰よりも死を想う
だからこそ
生きることに拘りと信念を持った
願っても
想っても
祈ってさえ
ただ心だけが
あの空を走るだけならば
この手が
天を掴むまで
前を見続ける
戻ることができないのなら
せめて・・・
最後まで走りきりたい、から・・・
by幻想師キケロw