【~黒葬歌~(3)】 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

ぽつり(Ⅱ)
 
 
 
何度も叩いた
君の扉
ようやく開いた心の先は
とても静かで
とても寂しい
正座した後ろ背は
ぴんと張り詰め
ぽっかりと空いた窓の外を
見上げていた
 
雪の音が聞こえるよ
ぽつりとつぶやいた君の
やせ細った声
真っ白な衣装に身を包み
凜としてそこに佇む
月光の輝きは
彼の衣のように纏わりついて離さない
あぁ、私はどうして彼を
一瞬の戸惑いの果てに
彼の寂しげな笑いが
細波のように響いた
 
開けた扉の奥に
君はいる
必死にあけようと努力した日々が
泡のように次々と弾けていく
すべてが無駄であると
切り捨てられた気がして
扉の先へは進めない
動けない
なぜなら、吐き出された空気が
あまりにも痛かった
それだけ・・・
心から浮かぶのは
どす黒い後悔ばかり
でも・・・
あの熱い魂の名残は
いつまでも
私の心に灯ったまま
ゆらゆらと揺れていた・・・・
 
夢中になって追いかけた
我武者羅に叩き続けた
いざ終ってみれば
真っ白で何も無い部屋に
ぽつんと取り残される
怖い・・・
恐怖だけが影で震えている
なのに
君は、そこに居続けて
平然と座る
大きな背中は小さく
伸ばした手も
いつの間にかダラリとうなだれる
呆然と見つめた
 
ゆっくりと立ち上がり
ふらふらと近寄ってくる
持ち上げた手に
体が強直し、竦む
その姿を
あの頃のままの笑顔を浮かべ
見つめられた
そして、ゆっくりと扉は閉じていった・・・
カチリと鳴った
最後の音は
絶縁の鐘のように
いつまでも私の心に
鳴り響いた・・・
 
 
 
 
 
 
by幻想師キケロw
 
閉じこもろうとするもの、それを救おうとするもの
その両者に在る隔たりは
世界中のどの闇より
深く
世界中のどの崖より
恐ろしい
クッカッカッカ・・・