深秋 | 梟霊のブログ

梟霊のブログ

適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

深秋
 
 
 
 
紅のもみじの葉が
一枚、また一枚と散っていく
黄金の銀杏の葉が
一枚、また、一枚と舞い落ちる
誰もいない
公園の一本道を
黒塗りの革靴で音を奏でるながら
横切っていく私
風にでもなったかのように
色あせて軽くなった葉を左右へ押し寄せる
透通る日差しがゆらゆらと揺らめき
まるで清々しい水の中にでもいるかのような
錯覚を催し
木陰で遊ぶ小鳥は
魚のように飛び、立っていく
終わりも近い
深秋だというのに・・・
こんなにも
深い愛色に燃え上がるものなのかと
大きく息を吸い込み
シンとしたこの世界を壊さぬように
慎重に吐き出した
喜びの声を上げることもなく
静かな時
頬を突く空気
爆発しそうな感情の起伏を
包み込み、溜め息に変えてしまう
一瞬の魔法に
酔いしれながら
ただ一言
和む
それだけで
あとはなんとも
いいがたい
あぁ、永遠というものが在るのなら
今このときを
止めずして
いつを止めてしまうというのだろうか・・・
そんなくだらないことをついつい考えてながら
私は、その情景に背中を向けた
 
 
by幻想師キケロw