日溜まりの風
泣いてばかりの小鳥たち
今日は静かにお昼寝
あたたかな風に見守られ
スヤスヤと
幸せそうな寝顔を空へ向ける
町外れの小路を歩く猫
キラキラと輝く一角に座り
ごろりと横になる
グイッ躰を伸ばし、あくびをする
しっぽを小刻みに動かしている
とても気持ちよさそう
月明かりに
どこかから流れてくる子守唄
シンと沈んだ空気に
ヒヤシンスの香りが漂う
目を閉じればそこは日溜まり
あたたかな想いの光がキラキラと集まって
とても綺麗
小さな丘の上
ひっそりと佇む君の名前
失った喪失感に
君の好きだったものが
そっと手を当ててふさいでくれる
何故か君が笑顔になるものばかりが
目の前に飛び込んできて
ぽっかりと空いた空間に流れ込んでくる
あぁ、なんでだろ
今もこうして
手をつないでるみたいだよ
幸せそうな君の笑顔が
僕の横にある
目を閉じれば見えるよ
日溜まりにで無邪気に笑いあったあの頃が
そう想い手を空へ伸ばした
どっと吹き抜けた風が
まるで君に抱き寄せられたようで
いつもより暖かな風が
君の温もりを載せてきてくれたようで
懐かしく
僕の頬に
失ったはずの涙を一粒流してくれた
きっと今も、どこかにいるのだろう
僕に見えなくても
人々に忘れられても
どこかの日溜まりで
動物たちと戯れながら笑って
キラキラと輝いて
誰かが泣いたときは
その温かさを胸に駆け付ける
どこまでも優しい君だものね
日溜まりの中を自由に駆け抜ける
風に成れたんだものね・・・
僕は、あの頃と同じように
幸せな気持ちのまま
君の街を見渡した
だって・・・
もう、大丈夫だから・・・
気が付くことが出来たから・・・
by銀翼のキケロ