未来へ送った手紙
あの日見上げた空を僕は忘れていない
あの日約束したことを僕は覚えている
でも
今の僕らに映る空はあの時ほど輝いていない
なぜだろう
こんなにも空は近かっただろうか・・・
交差する人ごみの中で
空を見上げては
自分に問いかけた
いつかの公園で友だちと語り合ったことを
私は覚えていた
いつかの浜辺で話した夢を
私は記憶している
でも
今の私には笑えてくるくらい愚かでどうしようもなくて
どうしようもないくらい純粋で眩しい時間だった
なぜだろう
こんなにも夢は遠いものだっただろうか・・・
疲れ果てた身体をお越し
狭い部屋から
夜空を見上げ
私自身へ問いかけていた
ふと手にとったノートから
僕は、思い出した
ふと手にとった日記から
私は、思い出した
過去の僕が
過去の私が
未来の
今の自分自身へ当てた
手紙・・・
汚くなぐり書きされた希望が力強く見えた
下手な絵で書かれた理想が羨ましく想えた
無茶苦茶な夢を見て思わず吹き出した
恥ずかしいことを平気で言ったころに顔を赤くした
懐かしい幻想を
あの頃は本気で考えていた
愚かな幻想を
あの時は真面目に語り合っていた
なのに
どうして
こうなってしまったんだろう・・・
どこに忘れてしまったんだろう
どこに落としてきてしまったんだろう
あの時か?
あの瞬間かな?
あの頃から?
いつの間にか、人生という理由で諦めて
大人という理由で投げ捨てていた
僕は、立ち上がった
私は、噛み締めた
【いまでも・・・間に合うのかな。あの頃のように夢見ること出来るかな・・・・】
同じ空の下のどこかにいる
僕と君
私と貴方
【まだ、やり直せるのかな・・・】
不安に駆られる
臆病に襲われる
なのに何故か進みたくなる
過去の僕から希望を
過去の私から勇気を
貰ったから
あの時一緒だった【君】に
なんだか怒られてるような気がするから
よし、行こう!
きっとできる
きっと叶う
なんだかそう思えるから
未来へ送った手紙を
いつかまた読むときが来るのかな?
その時の僕は
その瞬間の私は
どうなっているのかな
笑っているのか
怒っているのかな
沈んでいるのか
恥ずかしがっているのかな
それとも
お互いの手をつなぎ合っているのかな・・・
そっと静かにしまい込む
僕は
私は
たしかにそこに居た純粋を胸に宿し
ゆっくりと確実に過ぎていく時を感じながら
また、明日もそのまた明日も
変わらずに生きていこう・・・
再び灯った大切な光を消さないように
しっかりと歩いていこう・・・
そう
誰かに誓った・・・
byキケロw