太陽と月【太陽から月へ】 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
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静かに、生暖かく見守ってください

太陽と月【太陽から月へ】
 
 
きっとどこかで
探していたんだと思う
君のことを
ずっと昔から
ずっと空の上から
君のことを
探していたんだと思う
 
遠くを眺めた
そうしたら、君が泣いていた
一人、ぽつんと
まるで、貯めていたものを
我慢していたものを吐き出しているように
声を押し殺して
泣いている
辛いのかい?苦しいのかい?
自分でもわからなかった
君の傍らにたって
大丈夫?
そう告げていたことを
 
知らないふりをしていた
あの日から
気がつかないふりをしていた
あのときから
静まり返っていた僕の心が
ざわざわと
動き出していたから
でも、時々ちょっかいを出してもみたんだ
全力で怒られた・・・
それでも、君から目を外せなくなっていく
お互いの
瞳が重なることが
日を追うごとに増えていき
ある日突然
君から
僕の手を引いて駆け出した
 
驚いた
驚いて
引かれるまま
どこまでもついて行った
走っていくうちに
風を斬る君の姿に
目を奪われていく
耳の奥から
雑音が引いていく
君の呼吸と
僕の鼓動しか聞こえない
二人だけの世界が
広がっていく
周りが見えなくなって・・・
 
目を赤く染めて
ポロポロと泣きながら
好きですと
伝えられた
小さく、かすれた声で
好きですと・・・
告げられた
まるで刺々しいバラが
しおらしい百合に変わったかのような
錯覚
まぼろし
心臓ばかりが高らかと音を張り上げて
気を抜けば
聞き逃してしまいそうな
君の精一杯の本音
肩で呼吸していたのに
その時ばかりは
可愛らしさ、愛おしさで
忘れていた
息を飲んだまま・・・
 
 
 
受け止めることは出来たのだろうか
何となく
そう思っている
手をつなぎ
なんども恥ずかしい言葉を交わしあった
お互いに
確かめ合うように
なんども
なんども
なんども
いい大人になってからも
好きです
その言葉をなんども
交換した
でも、実感がわかない
頷くことしかできなくて
見とれることしかできなくて
ほんとうはどうだったのかわからなかった
月のような白い肌がほんのりと紅色に染まり
ただ、綺麗だった
それだけが、頭の中にあるあの頃の理由
でも、なんだろう
純粋な水晶のような泉に
描かれた波紋のような
そんな感じ
その言葉を
繰り返すたびに
見とれてしまう
傍にいて欲しいと願う
心が凛と静まって落ち着く
手放したくないと想う
言葉ではなんとでも言えるだろうけど
けど・・・、その言葉だけでは君に伝えきれないんだ
そう、好きだという三文字だけでは・・・
 
だから・・・
 
こんどは僕から連れ出した
銀色の月が輝き
誰もいない
公園に
言葉にできない想いで
君を抱きしめて
僕から
伝えた・・・
今までの想いの全てを込めて
好きですと
君の耳元で
なんども
伝えた
 
静かな公園のベンチで
二人で月を眺めている
なんだか眠い
おかしいな
疲れたわけでもないのに・・・
少しずつ
目の前が暗くなっていった・・・