祈り
夜光虫は彷徨える者に
光を灯す
月は道を作り
どこまでも
どこまでも
見守りつづける
星星は、歌い
草木は、沈黙を持って
見送った
聖なる光の下に
炎は
全てを浄化し
至高の天使の元へ
いざなうだろう
その言葉を信じ
祈りをささげるものに
喜びの顔はない・・・
祈り・・・
神へ祈り
天へ祈り
誰へ祈り始める・・・
その思いは
どこへ行くというのだろう
空の果てであろうか・・・
海の底であろうか・・・
大地のかのものへだろうか・・・
灰を見つめ
虚しさに
締め付けられ
失った者は
ありもしない希望を手に
目の前のマリアに
祈りをささげるしかなかった
祈りとは・・・
こうも悲しいものなのだろうか・・・
この両手に思いをこめて
悲哀に満ちた顔で
うつむき
白亜の聖像に
跪く・・・
その祈りは
届くのだろうか・・・
遠くから見届ける私に
天使は、なにもいわず
見下ろし続けた・・・