夢という現実4 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
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ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

僕は、フォンにこっぴどくやられた。
「痛・・・。(なんだよ。女の子っていっても猫じゃないか・・・)」
小さいくせに意外と獰猛なネコだ。いや、女の子だ。
けれども、此処はいったい何処なんだろう。
僕は、引っかかれた頬や腕をさすりながら
辺りを見回した。
「ねぇ?フォン。此処はいったい何処なんだい?」
【知らん!!】
フォンは、つんとそっぽを向いたまま答えた。
どうやら、まだ怒っているようだ。
「ごめん・・・フォン。もう許してよ。」
僕たちは、今、森を見渡せる丘の上にいる。
けど、さっきの一件いらいフォンが怒ったままちょんと座り込んでしまった。
ごめんというセリフを、もう何回いったかわからない。
正直、どうしたらいいかわからない。
今、おかれた状況より、この現状のほうが辛いかも。
「ほんとうにごめん!!あんまり綺麗で可愛いから抱きたくなったんだ!!許してよ!」
僕は、とっさに思いついたことを言った。
すると、しっぽがピョンと一回宙に浮いた。
そしてフォンは、ゆっくりと横を向き、ちらりとこちらを向いた。
【少年・・・、我輩は今ネコだぞ?】
「はい?」
【我輩は、君に姿を見せたことが無いのだぞ?】
僕には、何のことを言っているのか解らなかった。
「フォン?ネコでも毛並みとか顔立ちとか綺麗って言うんだよ?」
僕は、さっきの言葉につなげて言った。
【そっ、そうなのか?少年?】
「うん・・・・。(声が裏返ってる・・・)」
【そうか、そうか!我輩が可愛くて、綺麗か。】
僕には、フォンがにやけているように見えた。
ちらちらと見ては話し、を繰り返すフォン。
なんだか機嫌が良くなっているようだった。
「ねぇ?フォン・・・もしかして・・・・。」
【な!なんだ!?】
「照れてる?」
【うっ!うるさい!!】
余計なことを言ったようだった。
僕は、また、フォンに切られた。
あの、瞬発力・・・。どうにかならないものかな・・・。
【ごちゃごちゃ言ってないでいくぞ!少年!!】
そういうと、スタスタと足早に歩き出した。
「・・・・。(ひどいよ・・・、もう。)」
僕は、うんざりだとうつむいてフォンの後を追った
けれど、フォンはどうやら嬉しかったようだ。
彼女の後姿に、そんな気配があった。
 
つづく