日系人の悲惨な歴史を忘れないために | エンパス森ふくろうの独り言

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今日はまたお友達に誘われて素晴らしいイベントに行って来ました。

5月はアジアン・ヘリテージ・マンスで、あちこちでさまざまな文化イベントがあるのですが、今日の催しはその一つです。

Redress とは、間違っていたことを修正するという意味で、国として正式に日系人に謝って金銭的補償をしたのは、

少し前に亡くなったブライアン・マルルーニ首相でした。戦後50年近く経ってからなので、Too little too lateでしたけどね。




主役は日系人が強制収容所に送られ、悲惨な時代を過ごした物語を実話を元に書き続けているジョイ・コガワさん。

今年89歳になられるジョイさんの詩を日本語学校の学生達、バンクーバーの日本人詩人(こちらもお友達です)、

そしてジョイさんが朗読するというもので、日本語で読まれる時は英語、英語で読まれる時は日本語で、

それぞれスクリーンに字幕が映し出されます。ジョイさん自身は英語でのみの執筆。それも当然で彼女はカナダ生まれの歴としたカナダ人。

6歳の時に家族と共に強制収容所に移送され、どんどん東へ東へ、つまり極寒地へと送られて行った日系人達のことを、

彼女は最初の本”Obasan “に書いています。この本はカナダの必須図書になっていて、私が入学した大学のESLでも習いました。

ところがその頃の私はアメリカの日系人が収容所に入れられた話は知っていても、日系カナダ人が強制収容所に送られた話など全く知らず、

この「おばさん」って何のことだろうと思っていたのでした。カナダのESLでも自分達の恥の歴史は教えませんから、

その後は私が自分で本を読んでいろいろ知るまで、この国がいかにアジア人を差別をして来たかには全く無知なままでした。


イベント会場に入る前に本とトートバッグを買いました。

こちらは本と今日のパンフレット。



バッグの「望(ノゾミ)」は、ジョイさんのセカンドネームですって!それは知りませんでした。

望は希望でもあります。過去も現在も「希望」は重要なことですと説明がありました。

ジョイさんが子供の頃に暮らしたバンクーバーの家は今も保存され、文筆家のイベント会場になったり、宿舎になったりしています。

こじんまりしていますが、素敵なお家で”Obasan”を執筆したデスクが残されていますよ❣️



講演後にサインをもらいました。



 買った時に知らなかったですが、本には既にサインが書かれていました。



English12の授業でも難儀した英文の詩は読んで理解するのが難しいです。まあぼちぼち読みましょう。


ジョイさんにお会いしたのは2回目です。8年前も今も変わらずお元気ですが、なにしろ89歳になられるし、

お住まいもトロントですから、そうしょっちゅうはバンクーバーへは来られないでしょう。

またいつか近いうちに、うちにある著書を読み返そうと思います。