15年前と同じ寒い寒い朝を迎えた。 | エンパス森ふくろうの独り言

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自分はエンパスだったんだ!と今更気がついたふくろうの独り言

北極からの大寒波がやって来て北米中が無茶苦茶寒くなってしまいました。

こうなると人間に出来ることは大してありませんね。暖かくしていることくらい。

それも家があり、ちゃんと暖房出来ているから言えることなんだけどね。



1月14日が来ると思い出す寒い寒い朝のこと。あれからもう15年経ったと思うと長かったような短かったような…。

家でランチを食べた後、足の感覚がないと言い出した夫。それ来たぞ!と救急車を呼び、私も後から車でついて行きました。

もうきっと2人で家に帰って来ることはあるまいから、私には帰る足が必要と感じたから。


ひと月ほど前に軽い脳卒中発作を起こして入院、後遺症もなく戻って来たけど、兆候は半年前からあった。

その時にさっさと入院していればもう少し一緒にいられたかも知れないけど、夫は拒否した。大したことないと思ったんだろうね。

私が医療職であるのにそれまでも全く私のいうことを信じなかったから。


救急搬送されて数時間もしないうちにチェーンストークス呼吸が出たし、意識不明のまま撮ったCTスキャンでは、

もうどうしようもない画像が写っていたから、医者には何もしなくて良いですよと告げた。

こんな絵に描いたような脳幹出血だもん。脳ヘルニアを起こし、大後頭孔から落ちていく脳が延髄を横切ったら呼吸が止まる。

患者の家族に泣きつかれるかと思っていたらしい若い医者は拍子抜けした顔してたから、私は元PTと教えたら納得していたわ。


そのまま静かな部屋へ移され、呼吸が止まり、心臓が止まるまで手をさすっていた。

何も心配しなくて良いからね、私と息子達はちゃんと生きていくよ。夫の動かない眼から涙が溢れた。


あとは葬儀社を決めたら全て手続きをしてくれるとナースから聞き、病院を出て来た朝が今日のような寒い寒い日だった。

40年ぶりの大積雪と大寒波だったけれど、不思議と寒く感じなかった。諸々のことがやっと終わったから。



今朝の雪の上にはまたアライグマ🦝の足あと。夜中に遊びに来たようだね。

表から生垣を抜けて、庭を通ってバックヤードへ行ったのでしょう。生憎と食べ物はないよ。ごめんね。