エコバッグを持っている。マイバッグ。別にエコしようというわけではなく。楽なのだ。高三を筆頭に三男一女の子供4人。2,3日分の食料を買うだけでもスーパーのかごに山盛り。それをいちいちレジ袋にいれるのは手間がかかる。とある日、エコバッグを持って行ったつもりが、レジでふと気がつくと、持ってきたつもりのエコバッグがない。あっそうか持ってくるつもりで、家の入り口に置いたのに忘れたな。仕方ない、今日は少量の買い物だから、まあよしとしよう。で、スーパーを出て、自転車に戻ると、「うっ」自転車のかごに、エコバッグがつっこんである。そうだったよな、やっぱりおれちゃんと持って来てたんだよな。持ってきていたのに、それも認識できていないとは、脳みそかなりヤバイかも。
自転車で商店街へ行った帰り、駅の近くで歩道を歩く若い女性をみかけた。ピチピチのスーツにハイヒール。その細いヒールは、けなげにも彼女の体重を支えていた。彼女の歩みが遅くなって、僕はあることを感じて自転車を止めた。彼女が近づこうとしたのは、だんご和菓子屋さん。僕は心の中で叫んだ。「ダメ、ゼッタイダメ」でも、恐れていたことが事実に、、、、彼女はカウンターの前に立った。「やめなよ、今ならやめられるよ」でも彼女は、白い三角巾を巻くカウンター向こうの店員さんに、みたらしだんごを指さし、何か言っている。頷く店員さんに向かって、二本指。フー、まだ救われる、両手を広げてパーでもしていたら、僕は卒倒していたかもしれない。包まれたみたらしの入った手提げを嬉しそうに受け取る彼女。僕は願う。せめて持って帰った先には誰かいて、その人と分けて食べんことを。
電車に乗ってなんばへ行った帰り、南海電車の中。変わったかっこしたへんなオッチャンがいたので、隣の家人に「ほら、みてみ、へんなおじさんおるわ」と小声でいうと、「どこどこ」 「ほら、左」というと家人は右を見る。「ちがうがな、左やて」ますます右をキョロキョロする家人。近くにも乗客がいるからおっきな声で「ひだりのおっちゃんみてみ」なんていえないやん。家人は電車を下車した後で、あっけらかんと「右と左まちごうたわ」