ふつう、桜が城に植えられるのは明治維新以後、つまり、城が廃城になってからといわれています。ところが、北海道の松前城の桜は、藩政時代、本州から渡ってきた人びとが、遠く離れた故郷や江戸をなつかしんで植えたといわれています。城下だけなのか、城内の桜もそうなのか、伝承だけではわからないところもありますが、ほかの城とは少し事情がちがうようです。
現在、松前城とその周辺には250種、1万本の桜が植えられているともいわれ、「さくら名所100選」に選ばれています。毎年、桜の時期にあわせ歴史研修の場として城を訪ねている公益財団法人北野生涯教育振興会では、満を持し、今年は松前城に行ってきました。
桜には、「早咲き」「中咲き」「遅咲き」があるようで、今年は桜の開花が例年より早く、「遅咲き」にかろうじて間にあいました。ただ、残念ながら、もう1ヵ所の五稜郭の方はほとんど散ってしまっていました。
函館市の湯川温泉に泊まり、北海道では、これまで「男山」とか「国士無双」を呑んできましたが、その旅館で出されたのは日本清酒株式会社の「千歳鶴」という札幌のお酒でした。