今川義元は永正16年(1519)、今川氏親の5男として生まれました。2019年は義元生誕500年にあたります。義元といえば、どうしても桶狭間の戦いで圧倒的な軍事力を誇りながら織田信長に討たれたことで、武将としての力量に欠けていたという印象(イメージ)があります。

私は、学部の卒業論文で今川氏のことを取りあげて以来、今川氏親・義元、それに寿桂尼のことを研究してきましたが、この生誕500年を一つの節目に、今川氏の再評価をしたいと考えています。

去る5月19日が義元の命日でした。その日、菩提寺の臨済寺(静岡市)で、命日忌法要の後、臨済寺本堂で私が「今川義元公の再評価を静岡から」と題して講話をし、同寺の阿部宗徹老師の講話の後、田辺信宏市長・酒井公夫静岡商工会議所会頭により「今川復権宣言」がなされました。これから2年間、今川義元を表に出したいと思っています。