先日、長野県塩尻市辰野町中学校組合立両小野中学校の文化祭に招かれ、中学生と地域の人に「武田信玄の信濃侵攻と勝弦峠の戦い」と題する講演をしてきました。勝弦峠は「かっつるとうげ」と読みます。
実は、この両小野地区というのは、本来は小野で一つのまとまりをなしていましたが、天正19年(1591)、豊臣秀吉によって強制的に分割され、それが現在の行政単位にまでつながっている非常に珍しいところです。北の方が塩尻市北小野で、南の方が辰野町小野というわけです。「たのめの里」としても知られています。
講演の前、講演をセットされた明海大学の岩下哲典教授のご案内で勝弦峠に行ってきました。隣の塩尻峠には何度か行っているのですが、勝弦峠ははじめてでした。道は舗装されていましたが、狭く、車もほとんど通らず、どのあたりで合戦になったのかと考えながら、峠付近の写真を撮ってきました。
講演後、岩下さんのご案内で辰野町小野の株式会社小野酒造店で「夜明け前」を何種類か試飲させていただきました。純米吟醸は特においしかったです。