引田と書いて「ひけた」と読みます。もう20年以上昔のことになりますが、徳島県在住の城郭研究者本田昇さんのご案内で、一宮城・勝瑞城・脇城・岩倉城をまわったことがありました。その帰りに、「隣の香川県の引田城もいい城ですよ」といわれ、「是非、次回はそこに」といってお別れしたのですが、その後、本田さんが若くして亡くなってしまったため、ずっと心残りでした。
徳島県と香川県の県境で、なかなか行く機会がありませんでした。今回、高松で講演があったので、次の日、予定を入れないようにして、念願の引田城に行ってきました。天正11年(1583)4月21日、長宗我部元親と仙石秀久が戦ったところでもあります。私は、「四国版・賤ヶ岳の戦い」などといっています。同じ日の戦いで、本当の賤ヶ岳の戦いとはちがって、秀久が負けています。
比高が80mで、この間の比高450mにくらべれば楽勝でした。20分ほどで本丸に到達しましたが、「道がきれいすぎる。整備しすぎじゃないか」と思っていました。案の定、本丸のところに行ったら、大正の頃、皇族が来られるというので、道を整備した旨書かれていました。本田さんなら、本来の登城道を案内してくれたのではなかったかと、残念に思いました。

1泊2日の行程で、「うどん県」に敬意を表して、ふだんそば好きの私も、3回うどんを食べました。引田駅近くの「まるちゃん」の「かしわ天ざる」は絶品でした。酒は西野金陵(株)の「金陵」を2日間楽しみました。