先日、滋賀県長浜市で、長浜城再興30周年、長浜出世まつり30周年記念事業として、「戦国歴史アワードIN長浜」が開かれました。講演会としては、堺屋太一氏の「歴史を使った地域活性化と街づくり」と、私の「羽柴秀吉~長浜からふくらむ天下統一の夢~」の2本でした。ほかに、戦国料理PR、戦国武将ライブなど、いくつかのイベントがあり、多くの人が訪れていました。
私は、長浜市長浜城博物館の開館準備の段階からかかわってきていまして、30周年という節目に、長浜と秀吉の話ができてよかったと思っています。ちょうど、直前に、同館が買入した羽柴秀吉書状のことも紹介することができました。
この秀吉書状は、弟秀長宛で、賤ヶ岳の戦いに関する数少ない史料として注目されるものです。『黒田家譜』によって、黒田官兵衛が賤ヶ岳の戦いに参戦したことはわかっていましたが、新出史料によって、官兵衛が具体的に何をしていたかを知ることができました。