先日、「松江城を国宝にする市民の会」に招かれ、松江に行ってきました。最近、松江に行かれた方はご覧になっていると思いますが、「松江城を国宝に」という旗がたてられています。その旗をみて、「え、松江城は国宝じゃないの」と、かえってびっくりしている観光客を私もみかけています。国宝の天守は姫路・松本・犬山・彦根の4城だけです。

私は、松江城天守は十分、国宝の名に値すると考えておりまして、20日の松江城について考える市民の集いの講演「黒い城の魅力~現存12天守の中の松江城~」でも、そのあたりを強調しておきました。豊臣恩顧の大名だった堀尾吉晴が、すでに徳川の世になっていたにもかかわらず、秀吉好みの外観を黒としたことに注目しています。

また、築城年代が慶長16年(1611)であることを示す祈禱札が再発見(戦前発見されながら、戦後行方不明になっていた)されたことで、現存12天守の中でも、早い時期に築かれた天守であることが明らかになってきました。その点は、当日、神奈川大学名誉教授西和夫氏(建築史)の講演でもふれておりました。