第18回全国山城サミットが、去る11月19日に浜松市で開かれ、私が「徳川・武田の抗争と遠州の山城」と題して基調講演を行いました。徳川家康がなぜ武田信玄・勝頼と戦うことになったのか、を導入として、具体的な高天神城の戦い、二俣城の戦い、諏訪原城の戦いなどにふれ、それぞれの城の現状と保存整備の状況についてお話しました。

つぎの日、20日には、浜松から車で天竜川を溯ること約2時間、水窪の高根城で開かれた高根城戦国まつりに行ってきました。そこでのトークショーに出演するためです。前日の大雨が嘘のように晴れわたり、屋外に作られたステージで、地元の方および遠くからこのイベントに来られた方たちを前に、高根城とはどのような城なのかを話し、そのあと、参加者たちと城址にも登りました。

高根城は、発掘調査から復元整備まで、私が委員長として事業を進めてきた城址だけに愛着があり、地元の方から、「高根城復元で地元に元気を与えてくれた」といわれ、自分なりに、やり甲斐のあった仕事だったと思っています。