昨日、NHK公開セミナーの仕事で栃木県の那須烏山市に行ってきました。烏山城址は、学生時代に1度行ったきりで、そのときは、関東では珍しい石垣が積まれた城といった印象を受けたように記憶しています。セミナーが終わって、立ち寄ってきましたが、今回は、そこに一時期、失意の織田信雄がいたという視点でみてきました。

というのは、学生時代に訪れたときは、天正18年(1590)の小田原攻め後、尾張・伊勢から駿遠三甲信5ヵ国への転封を拒んだ織田信雄が尾張・伊勢の所領を没収され、烏山城に逐われたことなど知らなかったからです。「信雄はどんな思いでここで生活したのだろうか、どんな思いでまわりの景色をみていたのだろうか」という目で城址とその周辺のたたずまいをみて帰ってきました。新しい事実を知ることで、同じ城でもみる視点がちがってくると感じた次第です。