酷暑・雨乞い
毎日が酷暑(猛暑)で、雷雨も北寄りに終わっているため、日照り続きで旱魃状態である。18日間雨無しで、天気予報に寄れば当分猛暑の「晴」が続くようである。
昔は日照り続きの際、神仏に雨乞いを祈念することが行われ、今でも無形民俗文化財として継承されている。
一宮市北方町に「ばしょう踊り」が継承され、愛知県無形民俗文化財に指定されている。
ばしょう踊りのばしょうは、雨乞いは白い紙の飾り、恵みの雨や祝の時は五色の紙飾りである。
雨乞いかけ唄
東西しずまり唄おろそ ながの日照りのかなしさに
ばしょう背負うて雨乞いを かけたお陰の御利生で
沖から黒雲まきあがり 夕立雨なとじさめなと
一雨しっぽり下されば 田畑のつくりはよみがえり
よろずの草木もいきあがる 民のよろこびかぎりなし
末を申さば長けれど 雨乞い踊りはこれまでよ
雨乞い踊りの後、降雨があれば「雨乞いお礼唄」が踊られた。
風の便りによれば、一宮市北方町の「ばしょう踊り」の継承が危ぶまれているという。少子化と新型コロナウイルスの流行で、練習が行われなかったことが原因のようである。
これでは、神仏に祈願することもかなわない。何かの策で継承できるよう関係者の知恵を期待したい。(岳紫のブログ3904)