金属供出代替梵鐘&鐘の音 | 岳紫のブログ

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金属供出代替梵鐘&鐘の音

 戦時中の昭和16年(1941)9月1日「金属類回収令」が出され、軍需生産の原料となる金属類の供出が行われた。

一般家庭の金属だけでなく、学校や神社の銅像、寺院の梵鐘・仏具などが供出された。寺院では供出により無くなった梵鐘に代わる花崗岩やコンクリート製の代替梵鐘が、昭和17年・昭和18年に檀家信徒などにより寄進され、一宮市内に3カ寺に戦争遺物として残されている。いずれの寺も真宗大谷派である。

 勝宝寺(浅井町河端) コンクリート製

 養願寺(木曽川町里小牧) 花崗岩製

 正瑞寺(萩原町萩原) 花崗岩製

 

 風向きにより、時々、鐘の音が聞こえてくる。その梵鐘は永和2年(1376)の銘を持つ梵鐘(愛知県指定文化財)である。歴史のある梵鐘のため、金属供出を免れて、650年の歴史の音を今に響かせているのであろう。しかし、梵鐘にヒビが入っているので、少し響きが悪いのは残念である。(岳紫のブログ3254)

 

妙興報恩禅寺鐘楼 愛知県有形文化財

 

 妙興報恩禅寺梵鐘 愛知県有形文化財