白絣カレンダー２０２１年１２月＆俳誌白絣１２月号

　令和３年最後のカレンダーである白絣カレンダー１２月の冒頭句は

　　冬仙の出合や一夜酒仕込む　　武

　１２月初めに、三河本宮山麓の無住寺で村人が、杣道具を持つグループと一夜酒を仕込むグループの集まりに出会って、推理して作られた句との解説である。

　自句自解を見るまで、「冬仙」をサボテンかと思っていた。

　俳句誌白絣１２月号の主宰久保武先生の近詠１５句は、豊川市音羽川河口を散策された「引馬野」をはじめ、名古屋市、稲沢市奥田寺院を散策された句である。名古屋市の2句は市街地には珍しい稲架干しの句である。

　「消息・将棋の日」で触れられている11月21日に行われた藤井聡太竜王と一宮市出身の豊島将之九段の対局・第42回将棋日本シリーズJＴプロ公式戦決勝戦は、豊島将之九段が藤井聡太竜王に勝利し、2年連続優勝しJＴ杯覇者を保持した。

　豊島将之JＴ杯覇者が藤井聡太四冠に竜王を奪われたが、JＴ杯で勝利し連敗を阻止したのである。

　ｉｉｉ散策会が、萩原町内の美濃路を吟行し、市川房枝生家跡を訪ねて3句掲載されている。男女平等・女性解放運動のため一生を捧げた、郷土が生んだ市川房枝女史のプロフィルを次の掲げ、業績を周知したい。（岳紫のブログ3008）

市川房枝（１８９３～１９８１）　いちかわふさえ

一宮市明地字新田橋上南出身、ふさゑと命名。参議院議員名は房江。愛知県立女子師範学校を卒業して小学校教員、名古屋新聞記者を経て大正７年（1918）上京。昭和20年（1945）戦後対策婦人委員会・新日本婦人同盟を結成。女性の向上進歩と女性権利の拡張に尽力。婦人選挙権獲得期成同盟会を率いて婦人参政権運動に専念。参議院議員選挙で４度当選。昭和49年（1974）マグサイサイ賞受賞,昭和56年（1981）尾西市名誉市民推挙。