旧県立尾張病院跡地どうなる・棟解体
一宮市大和町苅安賀から萩原町花井方にかけての広大な旧県立尾張病院(のち県立循環器・呼吸器センター)の跡地71,920㎡(21,755坪)が、平成28年(2016)5月に(株)エステートジャパンに売却された。売却の条件①がん予防を中心とした診療所,②サービス付き高齢者向け福祉施設(85室)、③流通業務団地、となっている。
ある会合の席で、知人が「今ここへ来る際に、尾張病院跡地の建物が全部取り壊されていた」といわれた。帰りに回り道をして囲い塀の端から見たら、平成7年(1995)に改築された立派な本館(築24年)をはじめ全ての建物が解体されて無くなっていた。
本館待合室の壁面に飾られていた郷土の詩人佐藤一英先生「尾張病院の歌」を題材に、佐々亮暎先生が制作された尾張平野・木曽三川を描いた雄大な壁画はゴミになってしまったのか。
また,敷地南西の瓢箪池となっている緑地帯の、弥生時代の丹塗りパレススタイル土器などが出土した貴重な山中遺跡はどうなるか。敷地全体が複合遺跡のようである。
県との売却条件③の流通業務団地がどうなるかで、遺跡保存の可否が左右されるような気がする。
2019-3-27
病院全景 南から 2013-5-8
北から 2013-5-8
山中遺跡 瓢箪池 2013-5-8