森川如春庵翁の田舎家(茶室)
昨日の中日新聞県内版に「如春庵の茶室再建を」の記事があった。如春庵は一宮市大和町苅安賀の森川勘一郎翁(1887~1980)であり、「茶室」そのものは、旧葉栗村(一宮市)庄屋の江戸時代初期の住居を茶室として名古屋市千種区に移設されたのである。勘一郎翁が亡くなられたあとの昭和61年(1986)名古屋市に寄贈された。一宮市に由緒の深いものである。
4年前(2014・1)の中日新聞に「志段味古墳群を生かしたテーマパーク「歴史の里」(守山区)で、再現されることになった。」という記事があり、森川覚子さん(1932~2015)も喜んで墓前に報告できるとあった。喜ばれていた覚子さんも、黄泉の世界の人になってしまった。
再建が進んでいるかと思っていたが、昨日の新聞を見て、名古屋市が受贈しておいて、市として再建に取り組んでいなかったのは残念なことである。重要文化財を含む膨大な「森川コレクション」も名古屋市に寄贈されている。名古屋市が所有する貴重な古民家である。名古屋市としても財源の確保に努めるべきである。
2014年1月9日 中日新聞
一宮市大和町苅安賀の森川邸は、国の登録有形文化財であり、「雛まつり」などで訪れ、見学をさせていただいたことがある。
森川邸 2013-9-19