2017白絣カレンダー9月&俳句誌白絣8月号
白絣カレンダー9月、主宰久保武先生の句は
子を芯に環と舞ふ鷹の山別れ 武
俳句誌「白絣」9月号の自句自解に「(略)私の出会った鷹は三羽の当年鷹を芯に二羽の親鷹は環を描くように飛翔した。三羽の子鷹の独立を祝賀する最後の舞であろうと眺めた。そしてそれは尾張、伊勢、美濃と三国を俯瞰する空の高さであった。」
主宰近詠35句は「遠雷」である。
白絣カレンダーの俳句欄に、一宮市浅野に伝わる愛知県無形民俗文化財指定の「芝馬祭り」の句が掲載されている。今年の芝馬祭りは、9月20日(水)午後2時からに白山社(一宮市浅野字水法)で神事の後、町内を一巡して各家の災難を引き受け、最後に芝馬を水法川(新般若用水)へ流し、無病息災を祈るのである。
尾は粟の穂芝馬祭馬を曳く 水谷末子
新しい一宮(1990年頃)
芝馬は、胴体と顔は茅(ちがや)で作り、目はナスにホオズキの実と唐辛子、シンボルにはトウモロコシとナスを用いて作られる。