消防水利施設水汲み上げ場
岐阜街道木曽川大橋(一宮市北方町北方)上流の木曽川畔に、消防車が川から水を取り入れるために、堤防道路から川岸まで下りる道路を設け、消防水利施設水汲み上げ場が造られた。堤防改修工事に合わせ、地元出身の消防署幹部のアイデアで、消防署の要望に国土交通省が応えられたようだ。
堤防の周りに家が密集し、火災が発生した場合、地形的に用水の確保が難しい地域である。
昭和30年代の初めだったか、対岸岐阜県羽島郡笠松町の堤防際にあった工場が大火災を起こし、強い西風で火の粉が川(川幅約450m)を超えて、左岸の集落まで飛んできたことがあった。当時まだ草葺きの家が何棟かあったので、心配されたが類焼はしなかった。
消防水利施設を見て、大船(ポンポン船)の荷揚げ場であり、子どもの頃水遊びした木曽川大橋の下のいのこ石組を懐かしく思った。