2002年7月11日の午後。ここからブルージュまではバスで1時間程度で着きました
ブリュージュは15世紀までは水路を利用した貿易都市として栄えましたが、水路の衰退と共に都市も繁栄を失ってしまいましたが、現在は中世の面影を残すベルギー屈指の観光都市として、世界中から観光客を集めているということでした。
ブリュージュに着いてから、まずはボビンレースの発祥の地の学校兼博物館となっているレースセンターへと向かいました。
ここは結構街外れなのですが、手仕事は好きなので、何度も見る価値があれば明日も訪れようと思っていました。でも、ボビンレースの実演を見てやり方がわかったので、再訪はやめることにしました。
見学後、ブルフ広場・マルクト広場へ行きました。
広場へ行く途中、明日の自由行動のときのお勧め場所やお勧めレストランを聞きながら歩いていたのですが、いきなりものすごい大雨に見舞われました。
寄らば大樹の陰ではありませんが、道端の大木の傍で傘を差しながら雨をよけていると、なんと目の前にあるカフェが庇を巻き上げ始めてしまいました!!
昼のレストランの配慮ある行動とは大違いで、この豪雨のために雨宿りをしている人を追い出すために行っているようでした。ちょっと信じられませんでした。
その後、ガイドさんが添乗員に話していたのですが、以前、トイレを借りに入ってきた観光客(もちろんトイレ銭は払ったにもかかわらず)を追い出したレストランがあって、そのレストランはその後訴えられて敗訴したそうです。この店もこんなことをしていると、そのうち訴えられちゃうんじゃないのかなあ…。ちょっとした気遣いがその後の評判に繋がるのにね。
そのうち雨も小ぶりになってきたので「聖マリア教会」へ行きました。
ここにはミケランジェロ製作の「聖母子像」で有名ですが、内部は私語厳禁・写真撮影禁止なので、ガイドさんによる解説も教会外で行ってから入場して見学しました。まあ、教会というのは観光地ではなく「祈りの場所」だからねえ、仕方ないですよね。
それから、遊覧船に乗って運河を巡るために乗船場へ行きました。
ガイドさんも添乗員も乗りませんでしたが、日本語のテープで説明が流れたので、行程のガイドは理解出来ました。
天気もさっきまでの雨が嘘のように晴れて、気分は上々。
ベルギーは天気が変わりやすいので、さっきのような雨の時に乗船していた場合は、遊覧船は橋の下に入って待機しているそうです。
雨はちょっと勘弁してほしいですが、雨上がりは空気が洗われていて清清しかったです。
ブルージュの印象も良くなりそう(さっきのレストランの対応で、印象が悪くなっていたのですが)。
運河といっても本当に狭く、大型船が行き来出来るわけでもないので、中世以降、貿易都市としては立ち行かなくなったことは容易に推測出来ました。
ただ観光としては、だだっ広い河に舟を走らせているよりは面白いし、街もまるでおもちゃ箱のように可愛らしいものでした。
船を下りてから「ペギン会修道院」へ向かいました。
そこへ向かう前に、添乗員にホテル周辺で水を買うところがあるかどうか聞いたところ、無いということでしたので、道の途中で土産物屋兼雑貨屋に寄って、水を購入しました。
自分だけかと思っていたら、私だけでなくツアーのほとんどの人が購入していたようでした。
おいおい、それならこういうことに気を使うのは添乗員の役目ではないの?
そのほか、道の途中で寄った「チョコレート」という名のチョコレート屋さんで試食もさせてもらったところ、その美味しさにびっくりしました。明日の自由時間にはぜひ立ち寄って、購入しようと心を決めました。
その後街中にある地ビール製造工場の前も通ったのでちょっと覗いたところ、中にパブがあることがわかったので、そこにも明日寄ることにしました。
その工場のすぐ傍が目的地の「ベギン会修道院」でした。
ここはまだ女性が自立して生活できなかった頃に設立されたところで、現在はその意味を失ってしまいましたが、今でも修道院としての機能を果たしており、静かな場所でした。
そこから歩いて「愛の湖」と呼ばれている湖の傍らを通り過ぎて、大型バス駐車場へと向かいました。
ここで今までガイドをしていてくれた水田さんとはお別れです。
その後バスでブルージュ旧市街を離れ、新市街にあるホテルへと向かいました。
ホテルまではマルクト広場から約5キロもあって、歩いて行けるような状況でもなかったので、明日の自由行動の日はタクシーで街中まで出るしかありませんでした。
1人で乗るのはちょっと怖いし、お金もかかるので、H・YコンビとMさんを捕まえて明日は一緒に街まで出ようと約束しました。
(夕食についての記述が無いので覚えていませんが、多分ホテルのレストランで取ったのではないかと思います)。
6日目の自由行動については次回へ。