地球の運び屋
いく社長です

さてこの旅のハイライト
バトゥール山の登山のお話となりました

まずはわたしのスペックをお話しておきましょうね

長く歩けるけれど、人よりペースは遅い

スペイン巡礼の時も
とにかく人と一緒に歩けない

日本人なら歩けたのかなぁ?
ほら欧米人足長いから、歩幅違うと思うのよね?

もう一度申し上げます

長く歩けるけれど
人と一緒には歩けない

さあ、それでは4日目の始まりです

1時にかけた目指ましで
ちゃんと目が覚めた
緊張してんのかな
でも寝坊しなくて良かった

支度は全部してたから
着替えてリュック背負って
出掛けるだけ

お宿の番犬についてきてもらおうとしたら…ついてきてくれない(泣)

一人で暗い中道をでたら
バイクのお兄さんが
へい、ばりぼーい?って
(男いるか?っつー意味だと思われ)

ぎゃー(°д°|||)ってなりながら
ピックアップポイントへ

夜中の2時
犬がガンガンに吠えてきます

怖い

2時過ぎてもクルマ来ない…

あれ?
もしかして時計おかしいかな?
バリ島ってジャカルタと一緒だっけ?
あれ?
ジャカルタだとしたら今1時だよ?
パニックになったので
一度部屋に戻ってWi-Fi繋げて確認したら
バリ島は2時でいいんじゃないのー!

また慌てて外にでて犬に吠えられる

これまたなかなか来ない

…来ない…

忘れられたのかしら…

と思ったら
キタ!

後ろにもはや4人乗ってましてね…
ん…?
送迎混載?
いや、これは
グループツアーだ!!

お宿でとってくれたのを
たいして確認もしないでいたもんだから
ここに来てびっくり

あれー
人と一緒で登れるかなー

だから安かったんだな

日本語ツアーだと倍くらいだった
1人参加だとさらにプラス

不安になりつつも、もう1人増えて
6人チームの完成!

車で1時間ほどはしり麓の街へ向かいます

どうやら朝食がセットでついてて
朝からバナナパンケーキを食べることに

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これが
うみゃい!

うみゃいうみゃい!と
ねこになりながら食べました

ん?
ほかの人たちはね?
全員イギリス人で、超早口のイギリス英語がパンケーキの上を飛び交ってます。

一応自己紹介は英語でしたけど
あらまさか…
この子英語話せないのかしら…という
向こう側の雰囲気はなんとなく感じる
けど
まあ、わたしの話してるの聞けばほら
わかるでしょ?って感じで
(すなわちたいして話せない)
わたしも慣れっこです

5人の方が気を使ってた。
ありがとう。みんな優しいね。

ご飯を食べたら
ふもとで出発準備

トイレもあって快適でした
(当たり前だけど紙はない)

ガイドはワヤン
私たちに一つづつ懐中電灯のを渡します

彼はわたしのヒーローです
天使です
山に登るならぜひワヤンに
ワヤンに一票をお願いします

なんで私がこんなにワヤンワヤンいうは
この後読んでくださいな
もう、私思い出すだけで胸熱です

最初は舗装の道を歩きます
これがね、30分くらい
意外と長いの
バイクでシューっといく人もいます

星がきれいでね?
めっちゃきれいでね?
もう空中お星さま
しかもキラキラキラキラ
輝きまくり!

ワヤンもあなたたちラッキーだ!
こんな星空はなかなか見れないよ!というし、私も超いい気分

しかし…
わたしはここで
みんなと同じペースで
しかもフリース着たまま歩いたせいで
早々に…バテる…

フリース脱いで
楽になるか?と思いきら
一回バテるとダメなのさ
しっかり休憩しないと

でもね
グループ活動だから
行かなきゃないの!
夜明けよりも前に!!
山頂へ!

貧血なりながらふらふらついていくわたしに、ワヤンがインタビューしてきました。

ワヤン 
山登ったことある?

わたし
あるよ?
年に一度2000メートル級に登る。

ワヤン
そう…(嫌な予感…)

そうです
このワヤンの嫌な予感は
当たりました

わたしは
山のとっかかりで
バテて歩けなくなりかけたのです

しかし親切なイギリスグループ

大丈夫?
ゆっくりいこう
サンライズには間に合うよね?ワヤン?
あ、水飲む?

さすが紳士淑女の国イギリス
みなさま、優しい

山の傾斜はたいしたことなくて
いつも登る岩手山にくらべたら
たいしたことはないの
去年の玉置山のくらいなの
登る感覚は

だーけーどー!
バテてるから
動かないの!

貧血起こしかけてるし
なんなら吐きそう
すなわちバテたのよ

でも山道で一本道で追い越しもできないから、わたしが止まると大渋滞が発生するわけよ?

がーん

何回もここに置いてってくれ
わたしはもう行けないよ
間に合わなくなるよ
はちゃめちゃ英語で言うわたしに

ワヤンは

絶対に連れてくから大丈夫

というのです

さらに
私に会った人はわかるよね?
写真見てるあなたもわかるよね?
私ね、体大きいの。
太ってる方ね?
大きいのよ。

その私をね
ワヤンは
手を繋いで引っ張っていくのよ!
そうとう重かったはず

しかもワヤンは
リュックじゃなくてショルダーバッグ
そのショルダーバッグに
私たちの朝ごはんである
食パンと生卵とバナナは入らなくて
手に持ってんの!
だから彼は懐中電灯も持ってなくて
片手に朝ごはん
片手にわたし

細いのに!
ちっこいのに!
なんなのワヤン?
どうしてそんなにストロングなの??

ワヤンの強靭な力を持って
ふらふらのわたしは山の上へ上へと
引っ張りあげられていきます…

途中でわたしのリュックは
参加者の中の黒一点
アダムが背負ってくれました
(アダムは自分のザックも背負ってます)
ワヤンがそれはわたしの仕事ですと
言ったけど、アダムは朝ごはんを
守れと言ってた笑
↑笑えないけど

わたしのリュックには
移動神棚の神さまたちと
すぴか(ラピスラズリ)が入っていたので
彼らもびっくりしたことでしょう

え、誰?ちょっと誰??
え、英語??
運んでくれるの?
え、運び屋どうした?
バテてるーーー!??

リュックの中でそりゃびっくりですよね

半分くらいいったあたりで渋滞が発生
あぁ、神さまありがとう
わたしのペースに合わせてくれましたね?
ここで少し息が落ち着く

しかし
ワヤンは急いでる
あと25分だ
急げ急げと言わんばかりに
前を煽る

たまに
前を歩くきれいなカルフォルニアビューティーと話をしたりもする
(手はわたしの手をがっちり握ってひきあげてるっつのに)

山ガイドってのはすごいね
ワヤンは毎日上がるんだって

ま!い!に!ち!

昼も夜も登るし
(一日2回登るってこと)
毎日沢山の人が来るんだって

わたしみたいな人も
1人や2人ではなかったんでしょう

体の使い方が慣れてたもの
こうすれば身体が楽に持ち上がるってのを
わかってる動き方だった
だから、すごく登りやすかったの

何度も言ったのよ
わたし

もー無理だ
ここに置いてってもいい…って
でも彼もめげない
大丈夫!連れて行く!の
一点張り
天使!ヒーロー!ワヤン!

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途中の休憩所でみた景色
わたしはここでも置いてってもいいのよ…って言いました
だって見上げる頂上ははるか彼方
お日様は刻一刻と近づいてくる
ワヤンはまた連れてくからといいました

明るくなってきた空には
遠く、遠くロンボク島にある
リンジャニ山も見えます

山の上からは見る景色は
神様の世界

夜明けが近づく一瞬だけの
瞬間です

さあ、ちょっとの休憩をとったら
最後の坂にとりつきます

ここの傾斜はきつかった!
内臓破裂しそうに痛くて
左腰が痛くて痛くて
待って待ってと3秒止まって
息をととのえて
またハイスピードで上がる

山登りのひとってさ
あと3分とか
もうすぐ平らになるとか
あと1分とか
誘導が
上手なんだよね

そして
何回も聞いたから覚えちゃったよ

almost there!!
全員が言うのよ
almost there!
「もう少しだ」って! 

それでも
お日様は待ってくれなくて
ひいひい言いながら登るわたしの横から
登るスタンバイ完了といわんばかり

全員が待ってくれー
と、太陽に祈る

山頂に着く頃にはもう明るくなってた
ワヤンのグループの小屋があって
その近くにシートをしいてくれる

そしてワヤンは私たちを眺めの良いところに案内をして、自分は朝ごはんの仕込みを始めた…

朝ごはんはね
火山の地熱であたためた
温泉たまごならぬ火山たまご!
同じく温泉バナナならぬ火山バナナ!
私たちが休む小屋からちょっとあがって
一人で仕込んでまたひょいひょいと帰ってくる

バトゥール山とシンクロしてんのかいな
元気過ぎる

ヒマラヤのシェルパもそうなのかも
身体の構造が違うんじゃないだろか?
山に登るとチャージされるパワーがあるの??

その頃残されたわたしたちは
呑気に写真撮影!

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やったどー!

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雲海でしたねぇ
刻一刻と近づく日の出に
山頂でみんなワクワクです

わたしはみんなから
よく頑張ったねぇ
ハッピーかい?と聞かれました

そりゃハッピーです
超嬉しいです
めっちゃしあわせだ!
知りうる限りの言葉で熱弁し
さらに、みんなのおかげで来れたから
みんなに感謝してるよ、ありがとうと
伝えました





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ワヤンが集合写真をとってくれて
みんなでニコニコ

ワヤンはプロのガイドなので
写真撮影も上手なのです

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わたしはここで裸足になりました
アーシングというやつですね
おー!ベアフット?と言われました

地球の第1チャクラ
感じてきました
気持ちよかったな

さて
朝ごはんはこんな感じで
出来上がり



ワヤンによって
こんなサンドイッチに調理されます

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火山バナナを挟んだサンドイッチ

バリ島の甘いバナナが
バトゥール山の熱で
ホカホカに暖められて
ふんわりした香りで
わたしの気持ちを包んでくれました

たまごもね美味しかった!
自然調理

バトゥール山のパワー
足からも口からも入れて
そのあとスチームも浴びて

パーフェクトな体験が出来ました
ありがとう
ワヤン

ワヤンはそのあと
エクストラで
お鉢の周りを一周させてくれて
下山するというコースをとってくれました

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こんな記念撮影スポットもあるし
(ここで周りのガイドが、ワヤンと一緒に撮ればいいのにー!とはやしたてました。そうよね、ずっと手を握りながら上がってきたんだものね)

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自撮りしたら太陽も写るし

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こんなほそーーーい道を

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滑り降りたりして降りていきます

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振り向くと絶景!

ワヤンは降りるときもわたしが腰引けちゃうんじゃないかと不安だったみたいだけど、割と降りる道は楽チンだったので、手を借りずにひょいひょいと降りてきました

なんだ下山は早いね
とワヤンが言うので
えへへと笑うしかないの、わたし

そこでワヤンも切り出しましたよね

チップちょうだいね?と
エクストラマネーよ?と

分かってる
登ってる時から
こりゃチップは
たくさんあげなきゃなぁって
思ってた

またわたしは
うふふと笑って
ワヤンの肩をポンポンと叩きました

きちんと言うってことは
良いことだと思いました

言わなきゃくれない人もいるんだろうし
言っても来なけりゃ仕方ねーしって
思ってるんでしょう

わたし、日本人だしね
日本人はチップの習慣ないから
もしかしてくれないかも?って
思ったんかなぁ

あんなにサービスして
込みだったら
ノーチップだったら
いくらなんでも
わたし、ひどすぎるだろう

ちなみに
バリ島は3回目ですが
結構お金の話を開けっぴろげにしてきます

今日いくら払った?
ぼく今日これくらい貰えるんだ…みたいな会話はツアーになるといっつもです

受ける印象はそれぞれとおもいますが
観光の国、バリ島
彼らの手元に渡るのは
わたしが払う金額の10%と
自己申告されたこともあります
(本当か嘘かは知らない) 

チップは
この仕事なら
こんくらいだな?
って渡せる時は渡したいと思ってます

いっつもわたしが会う人は
丁寧だし
今は、火山の噴火やなんかで
観光の人も減っちゃったしね

稼げる時が稼ぎどき!
そりゃ、わたしもおんなしだわ!
皆様いつもありがとうございます

ということで
他人ごととは思えず
ワヤンにはたくさんチップを渡しました
(他の人の4倍は渡した)

ちなみに下山の時に
去年の月山の登山を思い出しました
月山のくだりみたいだったなぁ
バトゥール山

最後に
他のイギリス人五人は
かなり私のことを心配していたらしく
一人でさみしくないかしら?
英語話せなくてつまんないかしら?
会話に入って来れなくてつらくないかしら?
みたいな事を言ってました

なぜかそういう時は聞き取れるのですよね
英語

わたし、彼女とこんな事を話したわよ
あら、それだけ話せばじゅうぶんよー
みたいにわたしが話した事が他の人に伝わったりしてて
あぁ、みんなわたしに興味があるのかーと嬉しく思いました
さすが紳士淑女の国、イングランド

2週間も一人で遊んであるく
英語の話せない謎の日本人
(日本人にも見えないらしくて今回は台湾人か?と言われたりしてます。日本人みんな小綺麗だもんねぇ…)

その正体は地球の運び屋
(登りのリュックはアダムが運んだけど)

いつかまた
どこかで会えるかもね

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美しいバトゥール湖を眺めながら下山して

ワヤンとはお別れ
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さよならマイヒーロー

がんばれワヤン
次は登る時は
プライベートガイドにして
ゆっくりゆっくり登るわ

ちなみにバトゥール山は
ガイドがいなければ登れません

まぁ、この近辺は
みんなそれで食べてて
山で会うガイドは
皆友達って感じでした

たまにガイドに置いてかれる人もいて
ときたまワヤンはほかのグループの
道案内もしていました

今回、山までの送迎と
ガイド込みで
500000ルピア
日本円で4500円くらいかな?
格安だった!と思います。

続く…