「John Doe」 | こだわりのつっこみ

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素人が音楽、小説、映画などを自己中心的に語ります。

レベル:中学2~3年生レベルなので数時間で読めると思います。


ジャンル:シリアス


あらすじ(背表紙から):

The man they call John Doe lies in a hospital bed.
The doctor wants to know who he is.
But John Doe doesn't answer his questions.

When John Doe leaves the hospital, the doctor finds out more about him than just his real name.

面白さ:★★


※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。













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内容:
ロンドンから西に行った都市エクセターにある、病院の一室。
フィリップ・コックス医師は、街で発見されて病院に搬送された男に色々質問をします。
しかし、名も答えられない彼に、コックス医師はジョン・ドウと呼ぶことに。

記憶喪失ではないかと考えたコックスは、看護師アンジェラに付き添わせ、記憶がよみがえるようにドウに質問をするようにします。
しかし、ジョン・ドウは実のところ、記憶喪失ではなく、故意に知らぬふりをしていたのです。

さて、ところ変わってヨーク。
ジェミー・ブラウン刑事は、地元のテレビ局にいました。
というのも、近頃起きたマリーという女性の殺人事件の手がかりを求めるために、犯罪捜査のテレビ番組にそれをお願いするからです。
容疑者は分かっていました。イタリアンレストランに働いていた、ジョン・ロバーツという男。

エクセターに戻ります。
ジョン・ドウは退院し、看護師アンジェラの住む家の近くに記憶が戻るまで住むことになりました。
一方のコックス医師は、休暇でヨークに向かいます。
ジョン・ドウは、うまいことを言って、彼女の家にあがります。もちろん、本当の目的は彼女を殺すこと

同じ時、ヨークのホテルでぼんやりとテレビを見ていたコックス医師は、偶然に犯罪捜査のテレビ番組を観ていました。
出演していたのはジェミー・ブラウン刑事。そして、出てきた容疑者の顔は、自分が診察した記憶喪失の男、ジョン・ドウそのもの
恐れを感じたコックス医師は、即座にジェミー刑事と連絡を取り、アンジェラの身の危険を察知して彼女に電話をかけます。

そして、ジョンがナイフを持ってアンジェラを襲おうとしたそのとき、間一髪で警察が立ち入り、ジョン・ドウ(=ジョン・ロバーツ)は逮捕されたのでした。

感想:



オチは分かっていましたが、ジョン・ドウの犯罪者的な自分勝手な妄想癖のある性格の持ち主という、短い割に細かい描写は結構読ませるものでした。

アンジェラとしていた連想ゲーム(「夜」という言葉で、別の言葉(例えば「日中」のような)を連想させるゲーム)では、「女性」と言ったアンジェラに対し、「死」と答えたジョン
ここが一番ゾッあせるとしました。