5月11日、午前中に藤沢市で開催されたワークショップに参加して、川崎市高津区に向かい始めたそのとき・・・小田急線経由の田園都市線での移動経路で電車が止まってるとの情報が。
迂回してJR線で横浜駅乗り換えの経路だと午後からのメディカルライブに絶対に間に合わない・・・。こういうとき肝が座るのが私・・・。ええぃタクシーでいっちゃえ!
目的地を聞いて若干ビビり気味のタクシー運転手さんを横目に「あ!ここは!遊行寺の坂ですね。」「戸塚中継所のそばにあるライオンズマンションですね」と箱根駅伝8区9区の移動を最大限楽しんだ。もちろん片目でメーターは見て冷や汗流していたけども・・・。そして電車で移動するよりもはるかに早く会場の小黒恵子童謡記念館到着。近くの公園でお昼ご飯も楽しんだ。
午後の目的は「メディカルライブ2024春」の参加。
3月10日のMusicTogetherに出演いただいた勝俣範之先生と、勝俣先生の患者さんでもある大井公子(キミコ)さんが取り組まれている素晴らしいイベントへの参加でした。
MusicTogetherのダイジェスト動画はこちら
大井公子さんのアメブロはこちら
勝俣先生とは2006年にスマイリーを設立してすぐのころからお世話になっています。
実はスマイリー設立のきっかけになったマミさんの主治医でもあります。
スマイリーの写真ですが2006年から2007年はフィルムカメラで撮影していましてデータでは残っておらず(アルバムには残っておりますがデジタル化しておらず)・・・この写真は2008年(16年前)!
日テレさんの取材で勝俣先生と米国からいらしたLee先生とお会いしたときのもの。
勝俣先生40代、私30代ですね(実は10歳差)。
マミさんの遺志を継いでスマイリーを引っ張ると覚悟したものの卵巣がん治療に関する知識がまったくない私にエビデンスとはなにか、エビデンスに基づく診療とはなにか、ガイドラインに書かれていることは何か・・・治療に関するすべてを叩き込んでくださったのは勝俣先生。私の師匠のお1人です。
※薬が承認されるプロセス(医薬品開発、医薬品行政、治験など)については藤原恵一先生と青谷恵利子さんが師匠でした。政治や厚労行政については今は亡き元衆議院議員のS先生と秘書のRさんが師匠でした。多くの人に助けられました。
キミコさんとは今年の4月28日に江古田マーキーで初めてお目にかかることができました。もともと勝俣先生がシェアされているブログを拝見させていただいていたのですがとてもキュートで魅力的な温かい人柄に感激しました。今やファンです。
メディカルライブの会場は、素敵な趣の空間でした。
キミコさんのハキハキとしつつも、みなさんが緊張しないようときどきクスッと笑えるエピソードの入った進行でスタート。
3月10日のイベントではとにかく無事に1日が終わることばかり考えていて先生の歌を落ち着いて聴くことができなかったのですが、先生の歌、やっぱりいいじゃない!と。
もちろん音響は渋谷Takeoff7や江古田マーキーのほうが格段にいいけど(プロの調整さんいらっしゃるしね)、でもこのメディカルライブは会場にお日様が差し込むわけでもないのにひだまりのように温かいのです。
なによりも集まってきてるお客さんも、当日のスタッフのみなさんもみんな勝俣先生が好きという気持ちが溢れていて優しい空気でした。
もちろん先生の歌も、10数年前に江古田マーキーで聞いた時よりもかなり上手になられていて、キミコさんが書かれた歌詞も共感できる部分がたくさんあっていい時間を過ごせました。
アーサー先生の講話については、正直、毎日のように多くの患者さんやご家族、ご遺族の相談を受けている身としては「やがてくる死」について、そのような受け止め方はできないなぁと。例えば、小さなお子さんを育てている女性が亡くなるとして同じことを言えるのかなぁ・・・なんて思いましたが、でもそれを口にしてしまうと「子がいない年寄りならばいいのか」って話にもなってしまうわけで。きっと矛盾を抱えているのは私の方なんだろうなと。
でもね、私は、この世で生きていたい、家族とずっと一緒に過ごしたい・・・そう思ってる人にそれが1日でも長くその願いが続くように支えたいから。かつて卵巣がんと診断され77日入院をしつづけた私が息子のそばにいたいと願っていたから。当時2歳の息子を思い何があってもこの世にしがみつこうと思ったから。
亡くなった家族を思い出し寂しくなる気持ち、いつまでも思い出して泣いちゃう気持ち、痛みや苦しみをもう感じないことについてわかっていてもどうせなら痛みや苦しみなく元気になって今でも隣で笑っていてもらいたい気持ちが痛いくらいわかるから。
ちょっとアーサー先生の考えとは違うけど人それぞれだよねと思っておこうと思います。なにも理解する必要はない。お互い生きてきた道程が違えば価値観も違って当然だから。
そう、聖書の「神は乗り越えられない試練を与えない」なんて言葉と同じ。
それに感動する人もいれば、「じゃ親の虐待などで命を落とした子どもはどういうことなんだよ」と反発を覚える人もいる。それと同じ。
実際に休憩時間にはアーサー先生の周囲にはたくさんの人が集まっていたのはそういうことなんだと思うの、届く人には届く。響く人には響く。
さて、メディカルライブ秋は少しだけ私もステージ側に立たせていただけることになりそうです。
32年ぶりにアコースティックギター(YAMAHA FG300)を引っ張り出してみたらネックはちょっと反りを感じるし、なによりも弦の高さを調整するプラスティックが変形してるし、フレットの金具も高さがおかしい・・・・ということで、現在アコースティックギターはリペアに出して大手術をしてもらっています。
5ヶ月練習すればなんとかモノになるのかなぁ・・・ただティーンエイジャーの私といまの私が違うことは体重が倍になったことと、今の方が圧倒的に時間がないこと。
実際、メディカルライブについても日曜日から書かなきゃと思っていたけど、今週は患者さんの相談も多かったし(34件)、大学の倫理審査委員会、医療安全学会の委員会、連載の打ち合わせ、大学の用務などで連日1時2時に布団に入れて、5時に目覚まし3台が鳴り響き叩き起こされるという状況でした。ブログ開く時間がとれたのが金曜日の夕方というね・・・。
練習時間とれるかは不安ですが、やると決めたらやろう、言い訳は後からすればいい。