週末に、トロントの老舗語学学校English School of Canada(通称ESC)が、閉鎖されるというE-Mailが届きました。
ovrseeの生徒さんは、現在通学中の方はいらっしゃいませんでしたが、過去にこの学校に通学された方も多く、満足度のとても高い学校だったんです。
また、こちらの学校は医療英語コースという、他校にはないオリジナルのコースがあり、日本で看護師などをされていた方にもとても需要のある学校でした。
さて、Emailを読んでみると、大きく3つの理由があったようです。
1つ目はサマーキャンプのキャンセル。先日、サマーキャンプについてはブログで少し書きましたね。
ESCで行われるサマーキャンプではUniversity of Toronto(トロント大学)の滞在施設をESCのサマーキャンプ用の滞在施設として利用していたそうなんですが、こちらが急に使用できなくなり、サマーキャンプを行えなくなったということ。
サマーキャンプのお申し込みを受けれないことになり、経営に大きなダメージ。
2つ目はコロナ
世界中に影響を及ぼしたパンデミック。私たち留学業界にも大きなダメージを与えました。
入国制限が発生したため、カナダに来る生徒さん、語学学校に入学する生徒さんがかなり減りました。 学校によっては、オンラインコースに力を入れたりしていたところもありましたが、それでも大きなダメージがあったでしょう。
コロナ禍で閉鎖した留学エージェントもあります
3つ目は学生ビザのルール変更
カナダ政府は、人口増加に対して住宅が足りないため、数年間、学生ビザの発給数に制限をかけることを発表。
学生ビザの配分は各州に委ねられ、ESCのあるトロント・オンタリオ州では、学生ビザはほとんど公立大学・カレッジに与えられ、私立カレッジや語学学校にはほとんど割り当てられないということになりました。
カナダの場合、6ヶ月以上の通学には学生ビザが必須。 学生ビザの発給が受けられないとなると、長期の生徒の受け入れができなくなり、長期お申し込みが経営にとって重要な語学学校にとってはかなりの痛手。
これら3つの、自分たちでどうにもできない、他からの影響で経営が難しくなるのは辛いですよね。そして、最終的に銀行からの借入ができなくなり、学校を閉鎖することになったとのことです
もちろん語学学校もビジネスなので、生存するために何か方法があったのかもしれませんが、私は、学校の内情を知らないため、実際はどういう状況だったのかわかりません・・・。
ただ、25年間続いた学校が、こんな風に閉鎖することが悲しいです。
私自身留学業界に10年以上いますが、学校の閉鎖というのは、いつも突然やってきます。
過去に、学校に朝行ったら、その学校が閉まっていたということも何度かありました。
そういう時にエージェントを通して申し込んでいると安心です。 相談相手にもなるし、エージェントが他校とやり取りしてくれて、他校で受け入れてもらえるということもあります。
その手続きのサポートもしてもらえます。
エージェントが絶対潰れないという理由もないんですが、ovrseeに関しては、生徒さんのお金を預かったまま閉めるということは絶対ないって言いきれます。
ま、「自社の経営は不安定です!」なんて発表する会社はどこにもないと思いますけどね