今回の日本一時帰国、カナダに戻るに際して、今までになく、なんかちょっと後ろ髪引かれるというか、切ないというか、自分でもよくわからない感情があったんです。
この気持ちは何なんだろうと考えているんですが、全然答えが出てこない。
なので、一時帰国のまとめをしていきたいと思います。
そうすれば、この気持ちがどこから来ているか見つかるかも
まず、今回は、会える友達にできる限り会いました。 数日前に、会った友達についてはブログを書きましたね。 今回会えなかった人もいます。
私はカナダにも友達はいますが、決して多くはありません。
一緒にお茶やご飯をする友達も限られています。
もちろん自分から誘えば、一緒してくれる子もいると思うんですが、この年齢になると、新しいお友達というのを作るのが難しい
新たな人間関係を構築する面倒くささなのか、ルーティーン生活の心地よさなのか。
周りの人も、「トロントで友達を作るのは難しい」と聞くので、これは日本人の私だから、この年齢だからだけではなさそうです。
昔から自分を知っている、気心の知れた相手というのはやはり居心地が良いものです。 その居心地の良さが、もしかしたら私を日本へ引き止めたいのかもしれません。
でも、実際これが日常生活となったら、現実、しょっちゅうお友達と会ったりはしないですよね。
東京にいる時に仲のよかったゲイの友達、3人で会ったんです。
ご飯してる時に、「2人(私以外の)はよく会うの?」と聞いたら、「いや、今年初めて会った」という回答でした。
会うのは年に2、3回程度と考えれば、近くに住んでいたとしても、カナダに住んでたとしても会う回数ってそこまで変わらないかもって思いました。
次は家族。
1年に1回とかしか会えない分、みんなが親切にしてくれるというか、私の短い滞在時間を充実させようと努めてくれます。
ご飯を作ってくれる母も、行きたいところがあれば車で連れて行ってくれる姉も。
でも、これが近くに住むことになると、家族の歯車の中に組み込まれることになります。
この日はこれがあるから手伝って。
これには参加しなくてだめ。
いつまでそんな生活してるの。
遠くにいて見えないから気にならないところも、近くにいると、見たくないものも見えてしまうでしょう。 私自身も、家族に対する苛立ちというのを抱えてしまう事になりそうです。
日本でカミングアウトしていないゲイ男性として生きていると、いろんな嘘を日々つき続けなければなりません。 この嘘も短期滞在だからストレスにそこまでならないけれど、これが毎日続くとしんどいなーと思ったりします。
<日本社会における自分の立場・役割>というのも、今は旅行者なので気にせずにやりたいようにできていますが、実際住むとなると、日本独特の同調圧力を感じてくるだろうし、それがしんどくなる事も十分に考えられます。
日本の滞在はとても楽しかったんです。欲しいものも買えたし、美味しいものも食べれたし、友達と素敵な時間もすごせました。友達や家族に恵まれて感謝の気持ちはたくさんあるんです。
でも、カナダで何気ない時に感じたりする、「平凡だけど穏やかな気持ち」という感情を感じなかったようにも思うです。
という事は私にとって、今の私にとって日本は
楽しい場所
であって、
落ち着く場所
とは少し違うのかもしれません。
私の今の気持ちは、
遊園地でもうちょっと遊びたかった!
という気持ちに近いような気がしてきました。
遊園地とかって、遊び疲れて早く帰りたいという気持ちより、もうちょっと遊びたいぐらいが帰るタイミングですよね。
留学も同じで、「あーカナダにもうちょっといたかったなー」というぐいらの時に帰るのが一番良かったりします。
長くいると、嫌な事が多く目についてきたり、隣の芝生の青さが気になってきたりしますしね。
ただ、いつか、日本が落ち着く場所になって、カナダが楽しい場所になるかもしれませんけどね