ジョイントアカウント、日本語でいうと、共同口座と訳せます。
確か、日本の銀行では一人の名義でしか銀行口座を作れませんよね。
ですので、夫婦の場合は、どちらかの名義で作り、2人で使用することになるでしょう。 銀行や口座口座によって家族カード（代理人カード）が作れるところもあると思います。
さて。
カナダの我が家の場合。
結婚する前は、彼の銀行口座、私の銀行口座が別々の銀行にありました。
夫が銀行に勤めていることもあり、私は自分の銀行口座を閉鎖し、彼の使っている銀行に移動することに。
まず夫のチェッキングアカウントに私を入れてもらうことになりました。
私は当時、夫の使用している銀行（A銀行と呼びましょう）に口座を持っていなかったため、夫のチェッキングアカウントに参加するために、身分証明書が必要になりました。
流れは、夫が、「この人を自分のチェッキングアカウントに参加させたい」ということを言うだけです。確か、一緒に銀行の窓口に行ってこのプロセスを行った覚えがあります。
この時、私がすでにA銀行の口座を持っていたなら、私に「〇〇（夫）からジョイントアカウントの参加依頼がとどいてますが許可しますか」という連絡はあるかもしれませんが、すでにA銀行に身分証明はできているので、改めて身分証明証は必要になりません。
これでジョイントアカウントができます
私が参加するまでは、夫はソロのアカウントだったのが、私が参加することによってジョイントアカウントとなるわけですね。
このジョイントアカウントは、私と夫の共同口座になり、このアカウントの小切手も2人の名前が記載されています。
もし。
どちらかがこの口座を閉めたいと思った場合でも、その口座から名前を抜くことはできますが、片方の希望では閉めることはできません
チェッキングアカウントだけでなく、セービングアカウントも一部共同口座となっています。我が家、アカウントがたくさんあるんです。笑
・共同チェッキング口座2個
・共同セービング口座1個
・私個人のセービング口座3個
・夫個人のセービング口座？個
これが全て同じ銀行内に存在します。
なんでそんなにあるの？と思われるかもしれませんが、使い分けているのです。
2個ある共同チェッキングは1個は生活費用、もう1個はマンション管理費用
共同のセービング口座は、税金用
私個人の3つのセービングは、お給料用、貯蓄用、旅行積立用
私個人のアカウントにいくらお金があるのかは夫は一切しらないし、私も夫の個人のセービングが何個ある、いくらあるのかはしりません。
私の場合、セービングは全て維持費が無料。数によったり、入っているお金の額によっては口座維持手数料がかかる場合もあるかもしれません。
また、チェッキング口座のうち1個は無料ですが（夫が銀行勤務のため）、もう一個は有料。あ、でも、去年から夫が60歳になったので、シニア特典でどちらも無料になったんだった
私も、夫も銀行のカードがありますが、これは別々です。
どちらのカードも共同アカウントにはアクセスできますが、私のカードは、私がアクセス可能なものにしかアクセスできません。夫のカードでは、私のセービングにはアクセスできません。
このジョイントアカウント、結婚していなければならないというルールはありません。言ってしまえば、誰とでもジョイントアカウントを作れてしまいます。
確か、カナダでコモンロー（事実婚）を証明するためには、1年間以上ジョイントアカウントがあるとか言うのも証明になると聞いたことがあります。
しかし、恋人同士（結婚の場合もそうですが）でジョイントアカウントを作ると別れる際にトラブルになることもあると聞いたことがあります。
自分のお給料は全部ジョイントアカウントに入れてて、相手がお金管理してるとしましょう。 そして、相手がそのジョイントアカウントから、相手個人のアカウントに「2人の貯蓄用に
」とちょくちょくお金を移動させていてしまっていたら。
別れる時には、相手が「いや、これは僕のアカウントだから」と言ってしまうと、あなたには権利は一切ありません
それがあなたが働いたお金でもです。
※チェッキングとセービングの違いは過去の記事をご覧ください。
話は少し変わりますが。
私の祖父13年前に他界したんですが、亡くなる前、まだ動けていたギリギリの頃に、祖母、父と母と、祖父の5人で祖父の持っていた銀行にいきました。
これは、亡くなってしまってからでは、銀行の手続きが大変になるので、その前に、祖父の口座を閉じて、それを祖母の口座に移そうという理由からです。
ほとんど何も入っていなかった口座だった記憶があるので、相続税対策とかではありません。苦笑
私は車で待っていただだけだったんですが、
「なんか不便なシステムだな」
と感じた覚えがあります。これが、祖父と祖母のジョイントアカウントだったら何の問題もなかったんでしょう。
ジョイントアカウント、良い面もありますが、時には注意が必要になることも。
きちんとした知識を持っておくとトラブルが避けられると思います