夫の兄とその彼女が週末に来てました。
彼らは、毎年、野球をみに夏にやってくるのが恒例
夫の兄が住んでるカナダのNew Brunswick州、Fredericton(フレデリクトン)からトロントまで飛行機で来るのですが、今回、Frederictonを出発したのが朝の6時だったそうなんです。
お家から空港まで車で1時間ちょっと。
朝6時の出発なので、空港へは5時ごろ到着、おそらく家をでたのは朝の4時前ぐらいでしょう。
普通だったら、超早朝、まだ暗いうちに空港に向かうのであれば、渋滞もないし、早く着くと思いますよね。
なので
「早朝だったら空港までの高速もスムーズだったんじゃない?」
と聞いたら、
「いや、暗かったから超ゆっくり運転した」
という返信だったんです。
私の脳は少し混乱。
(夜ってみんなスピード出すもんじゃないの??)
と思ってると、
「Mooseと事故を起こしてトロントにこれなくなったら嫌だったからゆっくり運転したんだよね!」
と回答が。
Moose(ムース)とは、アメリカヘラジカの事で、カナダの少し田舎とかに行くと見かけることがあります。 そして、山間を通る高速道路では、このムースが高速道路上を通過したりするんです
ムースが多いエリアの高速道路は、ムースに注意の絵が描かれた道路標識をよく見かけますね。これは、ケベック州を通った時に道端にあった道路標識です。
なぜ夜のムースが危険なのか。
このムース、体全体が茶色、黒っぽいので、暗闇で見つけることが難しいんです。そして、カナダの高速道路って、田舎にいくと、街灯というのがめちゃくちゃ少ない。
暗闇の中、車のライトだけで運転することになるので、突然ムースが目の前に現れて、衝突事故というのも珍しくないそう
夫の兄曰く、ムースを早く見つけるコツは
「ムースは足元が白いので夜間は、そこを注意しながら運転する」
と言ってました。
このムース、鹿類の中で一番大きいサイズで、なんと大きいオスだと700KGの重さがあったりもするんです
軽自動車が小さいので700kgなので、ムースとぶつかるということは、軽自動車にぶつかるのと同じ衝撃と言えますね。 そして、高速道路なのでスピードも出ます。たしか、夫の実家から空港までの高速道路の制限速度は100km/hぐらいだった気がする。
そのスピードで700kgのムースにぶつかると、ムースはもちろん、運転手側が死亡してしまうこともあるそうです。
そういえば、カルガリーからバンクーバーまで車でロードトリップした際、カナディアンロッキーでムースを目の前に見た事を思い出しました。
こちらがその時の写真です
ズームして車の中から撮ったのかな?
すごい角ですよね