People Pleaserっていう言葉を知っていますか?
ピープル プリーザーと言い、直訳すると『人々を喜ばせる人』となるんですが、オンライン辞書などを見てみると
・八方美人
引用:https://ejje.weblio.jp/content/people+pleaser
・他人の言いなりになる(気弱な)人
・(頼まれると何でも引き受けてしまう)お人よし
引用:https://eow.alc.co.jp/search?q=people+pleaser
こういうふうに買いてありました。
でも、英英時点ではすこしニュアンスが違う気がします。
someone who cares a lot about whether other people like them, and always wants others to approve of their actions:
引用:https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/people-pleaser
日本語訳してみると
周りの人がが自分を好きかどうかがすごい気になって、自分の行動を周りに認めてもらいたい
というふうになります。わかりやすく私なりに訳してみると
他人に嫌われないように行動し、自分の気持ちや本音を隠したり犠牲にして、他人の喜びを優先すること
だと思います。始めにあげたように、八方美人という訳近いですが、「認められたい、嫌われたくない気持ち」というのが加わった感じですね。
悪い事だとは思わないんです。
でも、誰かのために自分が辛い気持ちをするのは違うんじゃないかなって。
まるで、私の母を見てるようです。
周りの人、近所の人にどう思われるかというのが、母の選択に大きな影響を与えるのです。例えば、車を買い換えたいと思いますよね。
「あの車を買ったら、お金があると思われて、嫌味言われそうだから、目立たない車にしないと」
こんなふうに思う人なのです。
旅行に行く時も
「スーツケースをガラガラしてたら、旅行に行ってたって思われるから、夜暗くなってからスーツケースを車に移動させる」
旅行に行く=余裕がある=近所の人が嫉妬する
こういうふうになるのです。
これ二つとも本当にあった出来事。汗
自分たちで一生懸命仕事して、普段贅沢もぜんぜんしないんだから、欲しい車を買ったらいいし、もう60も超えて、老後に旅行も楽しんだらいい。と私は思うので、伝えても
「あんたはカナダにすんでて日本の社会をわかってないのよ」
と言われる始末
というのも、もともと、私も、母のような人でした。
まさにPeople Pleaserだったのです。
人を喜ばせることが私の喜びだった時期があります。
今でも多少そういうところはあります。
でも、カナダにきて、そればかりではいけないと思うことも多いんです。相手の気持ちを無視せず何でも言っていいというわけではなく、「相手の気持ちまではコントロールでいない」というとこなんです。
私がどれだけ「これしたら喜ぶかな、あれしたら喜ぶかな」と言っていろいろ行動しても、こんな言い方したらあれですが、カナダではあんまり感謝もされないことも結構あるんです。苦笑
そうなると、「なんでここまでしてあげてるのに」という気分になってしまったり。
そういえば母もよく父に言ってた。
「私はこれだけしてるのに」
って。
それで父がキレてた。。。
そういう経験を重ねて、今は
「相手の喜ぶ顔をみて何かするのは良いけれど、自分の気持ちを押し込んでまですることはしないし、時間を無駄に費やしたり」
というふうに思うようにしています。
大事なのは
「相手の反応を期待せず、自分がしたいからする」
と言うこと。
そう思っていれば、相手が喜ぼうが、無反応であろうが、自分がしたくてしたので、満足な気分になります。
あと、世界中のみんなに好かれるのは不可能と知っておく事も重要。
私の事を好きな人もいれば嫌いな人もいる。
それが普通と思ってたら、自分の事を嫌いな人のために自分の精神をすり減らす必要も減ると思います 憎み合う必要はないけれど、近づく必要もないですよ。
これは私がカナダで学んだことだと思います。
もちろん職場だと難しいと思いますけどね。私は、尊敬する上司と、信頼できる周りのスタッフと一緒に仕事ができて本当に恵まれてるといつも感謝しています。