サッカークラブを語ろう!⑱〜エンポリFC | てぃふぉーじのある日常〜footballを添えて

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Tifosiのメンバーがサッカーについて勝手気ままにつらつら語るブログ。活動紹介やイベント告知もちょいちょいあります。

読者の方のご指摘を受け、少し修正しました。(修正部分は赤字です)

こんにちは、辻井です。


・・・機は熟しました。ヨーロッパサッカーが開幕して1~1カ月半。ついに『あの青いチーム』について紹介するときがきたようです。

青いチームといえば?そう、当然・・・





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エンポリFC(イタリア・セリエB所属)一択でしょう←

(インテルサポ「うちじゃないんかい!」チェルシーサポ「うちじゃないんかい!」シャルケサポ「うちだry」)

※現在は上のエンブレムではありません。

<エンポリFCを知る~超入門編>

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現在、イタリア・セリエBすなわち2部リーグに所属しているエンポリFC。

最近の成績を見てみると、数年スパンでAとBを行き来しているエレベータークラブです。

ここ5年ほどはB生活が続いていますが、5シーズンのうち2度昇格プレーオフに進出しており、今シーズンも昇格を狙える順位につけています。

また、クラブのあるエンポリという町(トスカーナ州に属し、フィレンツェと近いです)は人口5万人程度の小さな町。そしてクラブのオーナーは財をなした地元出身の名士という、まさに典型的なプロビンチャ(地方の中小クラブのこと)です。


そんなエンポリの最高成績は、セリエA7位(06-07)。見事UEFAカップ(現在のEL)の出場権を獲得しています。

(ちなみに翌年はさらっと降格するという、「たまたまカップ戦出場権を得たプロビンチャあるある」を体現する結果になりました)

あ、そうそうユニフォームは神戸が世界に誇るスポーツメーカー・アシックスの提供です。(日本で売ってくれないかな・・・・)※かつてアシックスでした。現在は、ROYALというメーカーです。


<育成王国エンポリ>

ここまではエンポリのプロビンチャぶりを紹介しましたが、他のプロビンチャと決定的に違う点が一つあります。

それは『育成組織の充実』です。5万人という小さな町ながら立派な育成施設が建てられており、「育てて売る」のサイクルが確立されています。

育成レベルではミランやユベントスなどといったビッグクラブにも劣らないという話もあり、日本で出版されるサッカー雑誌でエンポリが取り上げられるのも育成組織の話題がほとんどです。

日本でもエンポリのユースコーチが書いたこんな本が読めたりします。

図解 イタリアの練習―カルチョ式戦術トレーニング244/東邦出版


また、エンポリへの選手・指導者留学を斡旋してるところもあります。
(こちら⇒https://sites.google.com/site/niconicalcio/andiamoinitalia


<エンポリが生んだ英雄たち>

ではここからは実際にエンポリが生んだ名選手を数人に絞って紹介してきます。

アントニオ・ディ・ナターレ(ウディネーゼ所属)

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「トト」の愛称を持つ、イタリア屈指のエースストライカー。ウディネーゼのキャプテンでもありますが、元はエンポリユース育ち。

31歳から現在(35歳)まで4シーズン連続でリーグ20得点以上を成し遂げた(その内2シーズンは得点王)、まさに進化するベテラン。身長170cmと小兵ながら裏抜けからのシュートは天下一品です。

Jリーグ好きのみなさんには、サンフレッチェ広島の佐藤寿人をイメージするとわかりやすいかと。(現に、佐藤寿人自身もディ・ナターレのプレーはよく参考にしてるとか)

ヴィンチェンツォ・モンテッラ(現フィオレンティーナ監督)

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現在、フィオレンティーナで攻撃的パスサッカーを展開し評価を高めているモンテッラも実はエンポリユース出身です(最近巷では、「イタリアのグアルディオラ」と言われてるとかいないとか)。

バレーロ・ピサロ・アクイラーニを中盤に置いてパスサッカーとかよだれが出そうですねほんと(変態←)

現役時代はサンプドリアやローマでストライカーとして活躍。ローマ時代には、ヒデこと中田英寿とチームメイトとしてスクデット(セリエA1位)を獲得しました。


ちなみにディ・ナターレもモンテッラもゴールパフォーマンスで、両手を広げて駆け回る飛行機ポーズで有名です。

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(※こんなやつ⇒⊂二二二( ^ω^)二⊃)

これは同郷(ナポリ地方)の親友モンテッラに敬意を表して、ディ・ナターレがモンテッラのパフォを真似したとか。

③その他

現在エンポリで凶悪な2トップを形成している、タヴァーノマッカローネ(2人とも「エンポリに恩返しする」ために帰ってきたとか。泣かせる・°・(ノД`)・°・)はかつてのエンポリのエースたちです。

ちなみに2人のインタビューが掲載されている『CALCIO+』は全国の書店およびAmazon等で好評発売中!!!
ワールドサッカーキング増刊 CALCiO+ (カルチョプラス) 2013年 10/25号 [雑誌]/朝日新聞出版



またローマ時代、トッティの「ゼロトップ」で一世を風靡し、その後ロシアのゼニトをリーグ2連覇に導いたスパレッティ(ゼニト監督)もエンポリで現役を引退し、指導者キャリアもエンポリでスタートしました。

最近の若手ですと、今季エンポリからACミランに引き抜かれたサポナーラは注目のトップ下です。もしかすると冬に本田が移籍してきたら、ライバルになるかもしれませんね。


<我が心の選手ヴァンヌッキ>

エンポリの紹介はここまでですが、最後に一人紹介したい選手が。

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イグリ・ヴァンヌッキ

かつてセリエAでのエンポリの躍進をリードした、名司令塔です。あまりにも釣りが好きすぎて、強豪チームにステップアップできるチャンスを『釣りができなくなるから』とフイにしたとかしてないとか。

白状しておくと、僕が小学生時代にプレーも顔もまったく見ずに、たまたま雑誌を読んでたらなんとなく好きになった選手です(笑)今思うとどうかしてますねほんと。

ただ、改めてプレー動画を見てみるとこれがうまい、というかもろ自分好み。友達に見せたら、僕同様ヴァンヌッキにはまった人もいますし、人々を魅了するプレイヤーなのは間違いないでしょう。



ってことで、まずは一見あれ。




さ、言いたいことは全部言ったな(・∀・)
え?あまりにもコアな内容過ぎて読者もサークルのメンバーもドン引きだって???


・・・・知らんがな。┐( ̄ヘ ̄)┌
しょうがない、だって大好きなんだから。

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おしまい