7月に入り1勝1敗1分けと、第16節に勝利後、連勝で首位を走っていたガンバが、
ここにきて、足踏みをしている。ウィークデーゲームの7月3日の第22節では、
岐阜を相手に8得点の大勝をしたが、週末の第23節千葉戦で0-3の完敗。
それを引きずってか、翌週の第24節では、下位の北九州に引き分けてしまった。
そして現在、2位の神戸に勝ち点で並ばれ、得失点差でわずかに首位を維持している。
日本代表の遠藤・今野が招集から帰ってきたにもかかわらず、である。
なぜ、強豪ガンバは、足踏みをしてしまっているのか。北九州戦後、
Tifosiのガンバサポが緊急企画として、ガンバ大阪の現状について熱く討論した。
ISSEI(以下、い):今日は、雨の中の観戦、お疲れ様でした。一言でいうとどうでしょうか。
はらだ(以下、は):お疲れ様です。本音で言うと、北九州相手にこのザマはなんや、ですね。
い:具体的に少し、説明してもらえますか?
は:スタメンで出場したジェソク(右SBオ・ジェソク)は、まだまだやな。寄せの甘さもあるし、
ミスも目立つ。このポジションは、とりあえず加地(加地亮)でいいかな。
藤本(し)(以下、し):ジェソクはサッパリでしたねー。藤春(藤春廣輝)も今日の出来なら
東アジア杯なんて絶対呼ばれませんね(笑)
は:藤春も調子落ちてるんか、キレがなかったし、招集は絶対にないな!ジェソクに代わって、
最後の方に星原(星原健太)が入ったけど、プレー時間少なくてまだわからんな。
(注:招集は、結局ありませんでした。)
い:それでは、中盤や前線など他のポジションはどうでしょうか?
は:岡崎(岡崎建哉)をFWで使ったのは、面白かった。実際にゴールも決めたし。
でもやっぱり、2列目3列目で使いたいな。岡崎とうっちー(内田達也)をボランチで組ませるとか。
し:ヤット(遠藤保仁)の出来もイマイチですよねー。
は:ヤットと今野(今野泰幸)を我慢して使うのも一つやけど、調子よくないっぽいね。
し:今野はもうFWでいいんじゃないですか(笑)
い:確かに今野は、千葉戦の終盤で前線でプレーしてましたね。試合後の長谷川監督の
インタビューでも、非常に得点力があると評されていましたね。
は:今野はヤットよりも調子は良いみたいやな。FW起用は、75分ぐらいに宇佐美を下げてから
でいいんちゃう?(笑) あとは、あべちゃん(阿部浩之)もがんばらなあかんし、
パウ(パウリーニョ)も頑張ってるのはわかるけど、結果がまだな・・・
し:そう思うとシュウ(倉田秋)の不在が痛すぎる・・・2列目で動ける選手がほしいな。
は:痛すぎる!!ほんま誤算やわ。レア(レアンドロ)とアキ(家長昭博)は、予想できた損失
やったけど、まさか秋まで失うことになるとは・・・。
い:ではその代わりはどうしましょう?
し:宇佐美が2列目でしょうね。
は:岡崎もいけるね。パウとあべちゃんは結果次第かなー。
まあ、二川・宇佐美がいいかな。
し:そうなりますね!ロチャ(7月新加入)の出来次第で2トップのメンツも変わりますけど・・・。
は:そう!ロチャがキーマンやな!あと、佐藤(佐藤晃大)の復帰やな。
し:トレーニングマッチとか見てみたいですね。佐藤が帰ってきたらでかい。でも本格復帰は、
シーズン終盤でしょうかね。
は:佐藤を見に行く企画もしなあかんな(笑)佐藤と秋とどっちが復帰早いか。
し:佐藤は、ブランクが大きいので、秋の方が復帰はすんなりいきそう。
まあ、全てはロチャの出来次第(笑)
は:そやな!来週の神戸戦が天王山やから、これをまず勝ちたいね。
い:週末は熱い戦いになりそうですね!観戦会も企画してますから、みなさん来てください!
(つづく)
スタジアム募金握手会に参加した新戦力たち
右から、宇佐美、ロチャ、早川通訳
※早川エジソン正吉通訳は、昨シーズンからです。
状況を簡単に整理してみよう。ここまで、ガンバは、14勝8分け2敗という、
決して悪くない成績をあげている。チームの主戦力となっている、遠藤・今野は、
日本代表に選出されているため、日本代表試合のための中断期間がない
J2では、チームから抜けざるをえない。しかし、その穴を若手が見事に埋めたのである。
討論中で出てきた、MF岡崎・内田が十分に戦力として力を発揮した。
上記には出ていないが、CB西野もスタメンを奪いつつあり、従来からの戦力であった、
CB丹羽も調子を上げており、ケガから復帰したスタメンの岩下と3人で争っている。
前線から、レアンドロと家長が契約切れのために去ってしまい、さらにチームの柱となった、
倉田が、ケガにより戦線離脱してしまったことから、既存の選手だけでは、
不安定な状況にある。ブンデスリーガから帰ってきた、宇佐美と新加入外国人の、
ロチャの出場を待つばかりである。Jリーグ規約からその出場は、両者とも
今週末の第25節神戸戦からであり、勝ち点でならぶガンバと神戸の天王山決戦を
より熱くする一因にもなっている。さらにガンバは、第13節のアウエー神戸戦で、
今季初黒星を喫していることから、なおさらホームでは勝利が望まれている。
秋ごろには、佐藤や倉田の復帰も見込まれており、終盤戦の大事な時期には、
再び陣容が整いそうで、今シーズンは、まだまだ白熱する戦いが続きそうである。
終わり
文責:はらだたかゆき