こんにちは。W杯出場決まりました。Tifosi神戸組では三宮のサッカーバーに観戦に行きました。今回は私、会計ときどき雑務のスバルが、私なりに昨日の試合を振り返ります。
ヾ(@^(∞)^@)ノ
ちなみに試合終了からまだ一睡もしていません。只今朝5時半です。
やっぱり勝てなかった
(T_T)
そんな感想しかありませんでした。「歓喜」という感情はほとんどなかったですね。そんなことより、今の日本代表の問題点が露わになった試合だったと思います。以下、しばらく昨日の試合を振り返り、そのあと今の日本代表の問題点を指摘します。中央部分は飛ばしてもらっても構いません。
(・ω・)/
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スタートは、おなじみのベストメンバーをそろえました。日本は、明らかに長友の調子が悪く、相手の右サイドの10番が前半チャンスを作っていました。まあ、長友一人の責任ではありませんが。
日本がチャンスを作ったのは主に二回で、一回目は遠藤がスルスルと中央で上がってきて、クリアのセカンドボールを拾い、気持ち悪いほど冷静にシュートフェイントでかわした後、左足でミドルを打ったシーンと、中央で香川→本田→岡崎と狭いスペースでつないで、こぼれ球を香川がシュートを打ったシーンです。どちらも主に中央から突破したものでした。
チャンスを外した後は必ずピンチがきます。この直後、大きな斜めのスルーパスに日本のCBが振り切られ、GKとの一対一になります。しかし、ここは川島のビッグセーブ・・・とは書きません。あれは必然的なセーブなんです。CBが後ろから寄せてFWのシュートのタイミングを限定し、FWのワントラップ目が単純にゴールに向かったためにシュートコースが限定され、川島はその場所で大きく壁を作るだけでした。その証拠に、あのときの川島は両足を広げたスライディングをしています。シュートコースとタイミングがはっきり読めていなければあの動きはできません。もし読みが外れたらFWにドリブルでかわされてしまいますからね。
皆さんがビッグセーブだと思っているGKのセーブの約半分は、ビッグセーブじゃないんです
おっと、話が逸れました。ともかく前半終了です。
後半開始から、香川がたびたびチャンスを作ります。タッチラインぎりぎりまで外に張った香川は、遠藤や長友から足元にボールを受けると、ドリブルで中に切れ込みながら、本田とのパスをしたり自分で抜いたりして一気にゴール前までボールを運びました。これは、ザッケローニ体制になって左サイドで起用される中で、彼が苦労しながら自分で見つけたプレースタイルです。今年のマンUでもよくしていましたね。
香川のプレーが相手に読まれ出すと、少し中央にスペースができ、今度は本田のターンになります。彼のキープ力が発揮され、前線でタメが作れるようになり、どちらか片方のSBが高い位置をとれるようになりました。それまで高い位置を保っていた相手DFラインが香川と本田によって押し下げられ、日本はピンチになることなく攻め続けられました。
しかし、本田はぺナルティーエリア内に侵入する前にミドルシュートを打つなど、ゴール直前でのドリブル突破は向かないため、最後の崩しができません。サイドから人数をかけて崩そうとしても、低いラインの背後を取ることは難しく、アーリークロスは高いオーストラリア相手には通用しないため、結局崩し切れないまま、全員が疲弊していきました。
現在の日本代表はレギュラーの11人に替えが効かず、案の定ザッケローニはなかなか交代をできません。最終的にザッケローニが取った手段は、アジアカップ決勝を延長で制したときの、長友をウイングにするというものでした。
交代直後に長友が裏に抜け出しチャンスを作ります。これは本当にチャンスでした。最後に足を延ばした相手のファインプレーでしょう。
チャンスを外した後にはピンチがきます。再三の攻撃参加で疲弊していた内田が、これまで完封していた相手の左MFに縦に突破されクロスを上げられてしまいます。このとき、さらに外側をオーストラリアの選手がオーバーラップをかけていたので、内田はそちらに出されたときのことも考えていたとおもうので仕方なかったかもしれません。これがそのまま入って0-1。川島にはノーチャンスとかふざけた記事書いてる記者もいましたが、バックステップではなく半身になってクロスステップしていれば、日本屈指のジャンプ力をもつ川島なら止められたはずです。川島本人も止められると思ったと言っています。
ここでザッケローニは内田に替えてハーフナーを入れます。内田が疲れてると気付いていたなら、そこは積極的にカードを切っておいてほしかった気もします。さらに岡崎に替えて清武投入。しかし、残された時間はほとんどなく、この二人は何もできませんでした。もし、時間があったとしても、オランダでトップ下をしているハーフナーが、最前線のポスト役としてプレーできるのか、殊にそれがオーストラリア相手でできたのか、疑問ですが。
まあ、あとはマグレで追いつき、ラッキーでした。
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さて、ここからが本題です。冒頭で、今後スランプは続くかもしれない、と書いた理由を書いていきます。
ザッケローニの3-4-3は、4-2-3-1の本田のポジションを無くして、センターバックを一枚多くするイメージです。そして、三人のCBのうち、外側の二人は攻撃時には高いポジションまで上がることによって、サイドにCB一枚(今野)+サイドハーフ一枚(長友)+ウイング一枚(香川)の三人を割くことができ、数的有利を作り出せるということです。4-2-3-1だと、SB(長友)+ウイング一枚(香川)の二枚なので、それより一枚多いですね。この分厚いサイド攻撃と、守備時には5バックになれる最終ラインの堅さが3-4-3のメリットです。ザッケローニの理想が3-4-3ということであれば、たとえ4-2-3-1のときであっても、サイド攻撃が基本の構想なのでしょう。
しかし、です。トップ下のポジションに選手を置かないということは、中央からの突破が困難になります。
私が思うに、ザッケローニは中央突破をないがしろにしすぎている気がするのです。攻撃の基本は、まず中央を攻めて相手を中央に寄せてから、サイドに展開することで突破を図れます。しかしザッケローニは、中央からの突破はあまりしようとせずにサイドにボールを散らしてしまいます。
3-4-3でも4-2-3-1でも問題点はそこにあって、最近の日本代表の不調は、サイド攻撃に行く前に中央からの突破を匂わせることをしていないからだと思います。
うまくいっていたときはどうしていたか。それは、長谷部の強引な中央突破のドリブルと、本田と香川のポジションチェンジによる中央とサイドのボールの出し入れが鍵でした。
ダブルボランチというのは、攻撃時には縦、守備時には横になります。攻撃時に後ろにいるほうは、DFからボールを引き出して前線にパスを供給する役目です。そして、攻撃時に前にいるほうは、機を見て前まで上がっていって、相手守備のバランスを崩したりミドルシュートを打ったりします。これが長谷部でした。彼の戦術眼とスピード(実は長谷部は短距離がすごく速い)やドリブル能力がたまに発揮されることで、相手はバランスを崩されていたのです。
しかし、近年は所属のヴォルフスブルグでボランチで起用されず、浦和時代では存分に発揮されていたそういう能力が衰えてしまったように感じられます。
また、本田と香川はけがで共存することが近年なく、結果、中央で相手の脅威になれるシーンが減ってしまったのです。昨日は、二人のポジションチェンジが少なかったですよね。
したがって私は、ザッケローニがこのまま中央突破をないがしろにし続ける限り、日本代表はサイドでのパス回しばかりするようになってしまうと思うのです。まるでオシムジャパンのアジアカップみたいに、です。
そこで解決策なんですが、私は、「中央突破を匂わせること」=「バイタルエリアで前を向いてボールを持つこと」だと考えます。この瞬間に、相手DFは一斉にそのボールホルダーを見ることになり、たくさんのフリーの選手が生まれるわけです。この瞬間を演出すればいいのですが、これは、攻撃がモタモタしていると、バイタルのスペースがなくなってしまうため、ボールを奪ってからすぐにバイタルにいる味方選手にパスを供給しなければなりません。
そのためには、ボールを奪ったDFは、いったん遠藤にボールを預けるのをできる限りなくすべきだと思います。
ザッケローニが出身のイタリアのサッカーでは、現在のピルロのように、ボランチを経由してから攻めますが、ドイツやイングランドのサッカーでは、DFからボランチを経由せずに直接前線にパスが供給されます。グランダーの速いパスです。今の日本代表ならば、豪華な2列目の選手が上手く前を向くことができるでしょう。
それができるDFが育ってくれることを願うばかりです。これは、Jリーグ全体の問題でもあります。Jリーグは海外サッカーに比べて攻守の切り替えが遅いのですが、原因はこのあたりにあるのではないかと思います。
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長々とかいて申し訳ありません。現在朝8時半です。そろそろ寝ようかな(え?)
最後まで読んで下さりありがとうございました。メンバーの皆さんは確定飲みでお会いしましょう。