12月15日の誕生魚「アユモドキ」 | 海洋の天一国(海洋摂理)

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12月15日の誕生魚「アユモドキ」

魚言葉「生き写し」

Movie:アユモドキ
https://www.youtube.com/watch?v=wCLN7Mzzd0I

解説:
アユモドキ(鮎擬、Leptobotia curta)は、条鰭綱コイ目ドジョウ科アユモドキ属に分類される魚類。

分布
日本(京都府亀岡市の桂川水系、岡山県の旭川・吉井川水系)固有種

同じアユモドキ亜科のBotia属、Leptbotia属が、インドシナ半島に生息する。
分布の中心域は東南アジアから中国南部であり、日本のアユモドキの分布はその縁辺部にあたる。

日本淡水魚ではアユモドキ(Leptobotia curta)が唯一のボティア系の魚であり、そのため本種は日本産淡水魚の起源と分散経路を探究する手がかりとなりえ、動物地理学的にきわめて重要な種であると考えられている。

絶滅した分布域
以下の水系にも自然分布していたと考えられているが、上記の3か所以外では絶滅したかほぼ絶滅したと考えられている。

琵琶湖・淀川水系(宇治川、鴨川、木津川、清滝川)、岡山県の高梁川水系、広島県の芦田川水系

形態
全長15-20センチメートル。体形は側扁する。背面や体側面の色彩は黄褐色で、腹面の色彩は白。頭部も鱗で覆われる。体側面は小型の円鱗で覆われる。側線は明瞭で、側線上にある鱗の数(側線鱗数)は127-138。

上顎の吻端に左右に2本ずつ、下顎の口辺に左右に1本ずつ、計6本の口髭がある。眼下部に左右に1本ずつ先端が二股に分かれた棘状突起がある。胸鰭鰭条数(棘条数)i+(軟条数)12-14。背鰭鰭条数iv-v+8-10。腹鰭鰭条数ii+7。臀鰭鰭条数iv+5。尾鰭は二股に分かれ、尾鰭鰭条数10+9-10。

卵は球形で、直径0.1センチメートル。幼魚は体側面に4-11本の暗色の横縞が入るが、成長に伴い不明瞭になる。

生態
河川の中・下流域、水路などに生息し、底質が砂礫や砂泥で石組みなどの遮蔽物が多い環境を好む。岡山県での生息地の水質階級は貧腐水性、もしくは貧腐水性に近い中腐水性βで、水温は夏季も30℃を超えない。

日本に分布するドジョウ科では唯一底層ではなく中層に生息し、遊泳性が強い。薄明薄暮性で、昼間は物陰などに潜む。

底棲の昆虫(トビケラ、ユスリカの幼虫)、環形動物(イトミミズ)などを食べる。仔魚や稚魚はプランクトンや付着動物などを食べる。

繁殖形態は卵生。6-9月にメス1尾をオスが1尾もしくは複数尾で追尾し、体側を擦り合わせるようにして放卵・放精する。河川の氾濫や水田の灌漑によって生じた一時的な水場で、流れが緩やかで陸生植物が繁茂し一定期間水位低下がない環境でのみ産卵する。

体長10センチメートルの個体の卵巣内にある吸水卵の数(孕卵数)は300-1,200個。卵は1-2日で孵化する。生後2年で成魚になる(生後1年で性成熟したオスが発見された例もあり。