旅の思い出もアップできていないけれど
当たり前の日常の中で
衝撃シーンを目撃した。
楽しい話ではないので
気持ちの落ちている人は
この先は読まずにスルーしてください
白金方面に用事があって出かけた帰り道のこと。
バスに乗っていた私。
そのバスにはすでに2台のベビーカーが乗っていた。
次のバス停で3台目となるベビーカーのパパが
後ろのドア開けてください、と言った。
運転手さんは
2台乗っていて3台目はもう無理なので
申し訳ないですが、次のバスをご利用ください。
と、丁重にお断りをした。
そしたら、たためば問題ないってことですよね?
とママが言い
はい。たたんでいただければ。
そして前からバスに乗り込んできた。
先に乗っていたベビーカーの人たちは
申し訳無さそうに邪魔にならないように
少しずつ後ろに下がった。
すると、
たたまないでも大丈夫、置けるじゃん。
と言ってその夫婦はベビーカーをたたまず
そして一番前の一段高い席の片側に3歳位の子を座らせ
反対側にベビーカーに乗っていた1歳半くらいの子を
パパが抱いて座った。
しかし、その子達がすごくうるさい
そしてそれを注意したり静かにするように諭すわけでもなく
そんなの無理だから〜
とか子供と同じ調子で両親もうるさい。
子供はその間、あっちに行くだの、
こっちがいいだの大騒ぎ。
優先席に居たおばあさんが呆れて怒鳴った。
うるさーいっ!!
すると、パパはそのおばあさんの前に行くと
わざわざ仁王立ちになって
おばあさんを数秒間睨みつけた。
私はもしおばあさんに暴力を振るうようなことがあっては
と思って助けに入るつもりで見ていた。
しかし、睨んだだけで何も言わず前の席に戻って行った。
それでも子供はギャーギャーし続けていた。
最初のベビーカーが降りて
その次のバス停でその夫婦のベビーカーも降りるらしい。
しかし、そのベビーカーは前輪より後輪のほうが幅が広く
前は通り抜けたけれど、後輪がもう一台のベビーカーと
優先席の人の足元で通れそうもなかった。
その時にそのママは
これじゃぁ通れないと思うんだよね〜・・・と
ぶつぶつと文句を言った。
先に座っていたベビーカーの人はそれを聞いて
どうすればいいですか?
と言った。
少し下がればいいと思う。下がって。
そして、その人は少し後ろにベビーカーをずらした。
そして脇を通り抜けてバスの出口の前で立ち止まり振り返ると
あんたもさぁ、
ベビーカー持ってるんだったら
わかるだろうが!
どうすればいい?
下がればいいんだよ。バカ!
と怒鳴ったのだ。
えええ〜そうくる
もし言われたベビーカーの人が
何も言い返せずただ傷つけられるだけならば
私が代弁するつもりで呼吸を整えようとしたその時、
その人は静かに言った。
私はあなたと喧嘩したくありません。
では、あなたはそのベビーカーをたたむ
という選択肢はなかったんでしょうか?
と、堂々と言ってのけた。
あっぱれ
と思い心のなかで手を叩いた。
しかし、その瞬間、先に降りていたパパが
うるさい!!
と、ものすごい形相で大声で怒鳴った。
そこでドアがしまった。
みんなあっけにとられた。
私はものすごく心が痛んだ。
おばあさんにうるさい!と言われた
その八つ当たりもいいとこだ。
私の子どもたちも躾は行き届いていないと思う。
でも、
挨拶と、ありがとう、ごめんなさい
だけは、ちゃんと教えてきたつもりだ。
子どもは思い通りにならない時
親をコントロールしようとして騒いだりする。
それは私も良く理解している。
でも、それで子どもが周りに迷惑をかけたら
それは親として子どもの変わりに謝るべきだと思うのだ。
お騒がせしてすみません。
その一言が言えるだけで
周りもそれを許せるだろう。
子供がうるさいのは当たり前と
いつでも、だれでもが
寛大になれるわけではないのだ。
その言葉が言えなかったせいで
結果、自分たちが傷つき
そこで被害者意識が生まれたからといって
他の人を傷つけていいわけではない。
すみません。ごめんなさい。
これを言ったからといって負けたわけではないのだ。
赦してもらうこと、赦されること
それで相互の思いやりも成り立つのだ。
見ればそのママは素敵なドレスを着ていて
恵比寿あたりで降りていった。
これを読んでいて
若いヤンキー夫婦としてイメージされたのではないだろうか?
一見してセレブ感を醸し出している
アラフォーの夫婦の行動だったから
私は驚いたのだ。
親の行動を見て子は育つ。
これも本当だ。
喧嘩したくありません。
と言ったママのお子さんは
とても静かに愛らしくキョトンとした顔で見ていた。
そのママは子供の前で
誰かと喧嘩する姿など見せたくなかったのだと思う。
そして降りる時に、周りに向かって
どうもお騒がせしてすみません。
と謝って行った。
なんで謝るの?あなたが謝ることではないけどね。
みんなそう言っていた。
きっとこの人の心の中は相当傷ついたろう。
でもその姿勢かっこよかったよ
声を荒げる必要など最初からなかったこと。
ここでも
ちょっと下がってもらえますか?
とお願いすれば
何も問題はなかったのだ。
世の中には理不尽なことはたくさんある。
自分のことだけを誰もが考えていたら
このようにごく当たり前の日常にも
余計な摩擦が生まれて
誰もが傷つく。
今回はバスに乗り合わせた人すべてが
気分を悪くしたのではないかと思う。
たとえ知らない人であっても
袖すり合うも他生の縁
周りに思いやりを持った行動と声掛けさえできれば
すべての人が気持ちよく過ごせるのにな
と考えさせられる出来事だった。
私は常識は変化していくものだと思うが
マナーについては誰もが日々振り返るべきと思っている。
自分が気持ちよい毎日が過ごしたければ
自分からマナーを良くする必要がある。
文句を言う前に
なんで文句を言われたのか考えるべきであり
それを反省し気づきを得たら
即座に謝る。
そして次に
怒りを感謝に変えて返していくこと。
これも魂のアルケミーだよね
準備はよろしくて?
さぁLove&joyをご一緒に