結婚式が無事に終わり、私達は親族が泊まっているホテルに戻り、着替えをしました。

レストランウェディングで人前式というスタイルの結婚式に初めて出席した祖母も喜んでてよかったよかった音譜



家に帰ろうと地下鉄の改札に入ったところで母の携帯に電話が。

母「なんだろう。叔母さんからだ。…もしもし?…え??


お父さん!!靴履いてないの⁈」


父「??うん…」

父の足下を見たら靴下。

靴をホテルに忘れて来てしまっていたのです叫び叫び叫び叫び


呆れる母。



母「もう、いいよ。明日取りに行く。」
なんて言い出すので、私が取りに行くからと、2人をホームに残しホテルへ戻りました。



まだ終わらない長ーーい1日です汗

前回のブログで父の挨拶の事を書きましたが、その後、父が何て言ったかをちゃんと思い出したくて妹に連絡してみました。

すると…私の記憶とは全然違う言葉が…。



妹曰く「余計な事を言い出すんじゃないか(兄の結婚式の挨拶で余計な事を話した前科があるので)、ちゃんと話せるかが心配ではっきりと覚えていない。」ということでした。

ただ

私は凡人です。←確かに言ってた!!いきなりこう言ったので「え?!」と思ったのを思い出しましたショック!

私は人が好きです。←なんとも父らしい一言ですにひひ


と言ったのは覚えてるそうです。


私は前回も書いた通り、祖父母の事を想っていたのでは?と感じたので、お父さん、お母さんの件が印象的だったのかもしれません。



今となってはよくわかりませんが、ただあの時一生懸命自分の気持ちを話そうとする父の姿に感動したということでしょう。













あーーーーーービデオ撮っておけばよかったダウン
ムッシュ(司会)は打ち合わせをしないそうです。

もちろんプランナーから基本的な情報は仕入れているのでしょうが、コメントを貰う人、いじる人はパーティー中に色んな人と話して決めるそうです。


確かにやたら話しかけてくるし、親族とも話をしている姿を何度も見ました。

そんな訳でおだっている私は早速「コメント下さい!フリートークで!」と無茶振りをされて、親友に言われた「号泣しちゃだめだよ」という言葉を思い出し、涙をこらえ、なんともオチの無い、いまいちなコメントをしました。


メイン、デザートはビュッフェ形式だったので、皆自由に席をたってテラスでおしゃべりしたり、お酒を飲んだり、甥っ子は走り回り、兄はずーーーっとそれを追いかけ、今思い出すとなんとも平和な時間でした。父も既に酔っ払い、いつもの大声で笑い、同じことを何度も何度も話していました。

本当におんなじことを何度も言うけど、もう認知症だからか、酔っ払いだからかわかりません・・・にひひ


最後にムッシュは妹に挨拶を振り、妹はまた泣きながら挨拶をしていました。
愛想の無い妹ですが、本当はとっても泣き虫で甘えん坊なので、それをきっと彼はわかってくれてて、幸せそうで本当によかった。と思いました。






すると、ムッシュが「みなさん、最後にこの人のつぶやき聞きたくないですか?!」っと言って父にマイクを向けたのです叫び叫び叫び


きっと親族一同びっくりして酔いも吹っ飛んだでしょう。妹の友人達はもちろん病気の事は知りません。

父は思っていることを上手く言葉に出すことが難しくなっています。
ましてスピーチなんて・・・。
私はどうすることも出来ず、ただただ当たり障りのない挨拶をしてくれる事を祈りました。


すると、少しの沈黙のあと父はこう言いました。


「私は・・・・・・幸せです。
 ・・・・・幸せは・・・・お父さんとお母さんです。
 ・・・・・・・お父さんとお母さんは・・・・・・・・心のなかにいます。・・・・・・




まったく同じだったかはわかりません。言葉がスラスラと出てこないので沈黙が何度もありました。

ここで叔父が拍手でスピーチを終らせてくれました。

涙が止まらなくて、周りを見ることは出来なかったけどみんな泣いていた様な気がします。


こうやって文章にすると何を言っているのかさっぱりわからないけど、一生懸命想っていることを伝えようとする父の姿が今でも目に焼きついて忘れられません。
会場にいる人達がそれぞれ色んな解釈をしてくれて、無事パーティーは終りました。



うまく話せないからこそ、父の本音だったのでしょうか。

何を想って言ったのか真相はわかりませんが、私はその時、父は自分の両親の事を想っていたのではないかと思いました。父は病気になってからずっと両親に会っていないから。
他の人はどう解釈したのか、そのうち聞いてみようと思います。

因みに本人はきっともう忘れているので、聞けません。



後日談ですが、ムッシュはやはり父の病気の事は知りませんでした。




やってくれたよ、ムッシュ。