Londonに来て初めて親とSkypeをした。

なんで今までしなかったのか!?自分でも分からないけど、帰国してからの事を話したくて連絡してみた。


母はイヤホンをしながら私とはなしていたので、父には私の声は聞こえず、顔しか見えてない様子。



後ろでウロウロ。ウロウロ。。。。

話したそうなのに、いざ代わると特に話すこともない。


「毎日何してるの?」って聞いてみると
「何も。暇だ!!!」だって。


そりゃそうだよねー。


脳は病気だけど、まだ体は元気で、でも働けないって暇だよね。






父がアルツハイマーだと診断されたその年の夏、私はアロマの勉強の為にロンドンに留学することを決めていた。


ということで私は今、ロンドンにいる。





エッセンシャルオイルの奥深さとリラックスだけではない様々な可能性を勉強中。
まだまだまだまだ勉強不足で、頭がパンクしそうになるけど、これからもっと勉強して、何かの形で家族やアルツハイマー型認知症の人、そしてその介護者の力になれたら。




そんな私は本当に父の病気についてなーーーんにも知らなかった。


そもそもアルツハイマーと認知症って一緒だと思っていたし。


正確には認知症っていうくくりの中にアルツハイマーがあって、だからアルツハイマー認知症っていうのか。なんてところから調べていった。

あーーインターネットって素晴らしい!!!!
時間があったらhttp://www.e-65.net/medicine/

日本でも10人に1人は認知症だと言われていて、高齢化社会が進むにつれて更に増えていくだろうとのこと。














年が明けてしばらくした時、母からドアップの父の笑顔の写真と引っ越したという新しい家の写真が送られてきた。

「はっはっはっ」って笑い声が聞こえてきそうな写真。




勉強は苦手だけど、頑張るか。
私は最高の雪が降る北海道を離れてからスノーボードにはまった。
父も若い頃からスキーをやっていたのでここ数年は冬に帰省して一緒に雪山へ行くのが恒例行事だった。


2012年の冬、私が帰省する予定の時期に丁度、父の検査入院がきまった。


本当はもっと早く検査が出来る予定だったが、延びてしまったらしい。




上手い具合に私の滞在中に退院できたので、2回滑りに行ってきた。

1日目は家の近くのゲレンデへ。

父はまだ運転は大丈夫だったが、長い時間運転するのは嫌がる様になっていた。

小さいゲレンデだけど、いい天気で楽しかったーニコニコ

2日目はバスで少し遠くへ行ってみた。1年前は普通に車で行った所だ。私が運転できたらよかったのに、私は免許はあっても雪道を運転したことは1度もないあせる

その日は途中から猛吹雪になってホワイトアウトで何処を滑っているかすら分からなくなってしまった。でも父が「こっちだよ」って言った方が全てあっていてすこしびっくり!!!

滑っているときは家でボーっとしている父とは違って、元気で私も嬉しかった。

帰りのバスを待っている間、初めて一緒にプリクラを撮った
もちろん父は人生初めてのプリクラ。私も何年も撮ってないから今の最新機種にてんやわんやしながら。。。落書きなんかもして!!

今のプリクラは勝手に黒目が濃くなるみたいで、父の目がくりくりして可愛くなってて笑ったニコニコ


帰りは2人で爆睡して帰った。
バスもいいな。




私が東京に戻った数週間後、母から結果報告の電話がきた。





「アルツハイマー型認知症だったよ。」






家族全員覚悟はしていたと思う。それでも母はショックだっただろう。


進行を遅らせる薬を飲むこと、父も治療に前向きであること、全身検査をしたから他の箇所の治療も始めること、そして春に東京に来る予定であることを聞いて電話を切った。






父が誰よりも辛いはず。



あの時のプリクラを見て私はまた泣いた。
あーー本当に泣き虫で嫌になる。