キャンプ2日目の朝は、5時にセットしたスマホのアラームの10分前に覚醒し、元気良くテントの中から飛び出します。
無事に激流エリアを切り抜け、佐木島沿岸に近付いた後は、小佐木島を右手に見ながら、反時計回りに海岸沿いを周回します。
え?
そのままカヤックで佐木島を一周して?
その後は山に登るのかって?
ぴんぽーん。
カヤックキャンプの2日目は、『SEA TO SUMMIT 第2弾 佐木島編』でございます。
雨予報の中での漕ぎ出しでしたが、
なんと、太陽の御出ましでございます。
そしてさらに今回の周回コースですが、
多島美好みの私にとっては終始最高の雰囲気を醸し出しておりました。
とくに、佐木島の南側(高根島・生口島・因島方面)を走っている際なんて、四方八方が島に囲まれていますからね。
どこを見渡しても島だらけ。
おまけに遠目ではありますが、多々羅大橋や生口橋、因島大橋のシルエットも確認することができ、最高にハッピーな気分での航行でした。
ちなみに出発前の計画では20kmの周長を4〜5時間掛けてカヤックで一周する計算でしたが、実際に走ってみると佐木島の周長は13km弱しかなく、
2時間少々で周回を完了。
いやー、地図を見て指で適当に測っただけなので、かなりの誤差が出ちゃいましたね。
とりあえず満潮時刻まではまだ時間があるようなので、岸壁寄りの高い位置へとカヤックを移動。さすがにここまで潮位が上がる事はないだろうけど、今日は大潮のため、念には念を入れてロープでも係留。
靴を履き替え、着替えを済ませ、これより佐木島最高峰の太平山(標高:267.5m)山頂を目指します。
まずは海岸線を小走りで10分弱。
分かりやすい登山口から登山開始です。
始めは少しだけ舗装路を歩き、
沢の横を抜けながら、
この大量の蜘蛛の巣トラップですよ。
ここ数日は誰も登っていないのか?ってくらいに、大袈裟ではなく、100個?(単位が分からん)近くの蜘蛛の巣を排除しながらの山登り。
痛めていた左脹脛の調子が随分と良くなったので、山頂まで走って上がる事も考えていましたが、蜘蛛の巣が現れる度に立ち止まるようでは全く話にならず。
苦労した甲斐あってか、山頂からの景色はなかなかよろしくて。
さらに山頂には登頂感想文なるものもありましたので、私も一筆書かせて頂きました。
下山ルートは来た道をそのままUターン。
何事もなく下山後、時刻を確認すると、
じゅっ、、、OTL
まだ、10時にもなってない。。。
当初の計画ではまだカヤックを漕いで佐木島を周回しているであろう時間帯。
SEA TO SUMMIT 的にはこれにてミッションは完了なんだけど、、、
んー。
ボトルの水分にも全く手を付けていないし。
…。
よーし。
んじゃ、走りますか。
カヤックで一周したルートの、
走行可能な海岸線(県道)を、
ジョギングで流します。
予報に反して茹だるような暑さの中、
ボトルの水分は早々と無くなるも、道路沿いに自販機は見当たらず。
さすがにゴール直前の佐木港周辺には自販機がありましたが、ここまで戻って来たなら、もうこのまま最後まで…
あと少しと思ってからが長く感じたけれど、
再び対岸に浮かぶ小佐木島を視界に捉え、
『もし明日死ぬなら死ぬ前に食べておきたい食べ物リスト』の1位が、天下一品のこってりラーメンからイチゴ味のカキ氷に替わる直前に、
ちなみにカヤックは、ギリギリセーフ。
それからすぐに1リットルの水分を咽頭に流し込み、目の前の海でクールダウン。
そしていよいよ、佐木島から須波海浜公園へと戻る最後のカヤッキングタイム。
距離は短いが、潮流と、不意に現れる大型船舶によるストレスは相当なモノ。
そんな私の不安を表すかのように、いつしか空には雨雲が立ち込め、小雨がパラパラと。
潮流を調べ、航路を横切るフェリーの運航時間を確認し、辺りを見渡して、遠くを見渡して、リスクが低いタイミングを見計らっていざ出発。
対岸に聳える龍王山の麓、須波町の海岸線まで必死の形相でパドリング。
右見て、
左見て、
右見て、
左見て、
右見て、
・・・、
ぬぉーーーっ!
・・・!!!
着いた。。。
想像以上に得られたのは、達成感よりも遥かに大きい安堵感。
対岸が見えるからという軽い気持ちで計画を立ててしまいましたが、そもそもこの海域はカヤックで走るような場所では無かったのかもしれません。
潮流に関しては潮止まりを待てば良く、
フェリーは運航時間を調べれば良い。
だけど、この海域。フェリーより速くて、フェリーよりデカい大型船舶が、タイミングが悪ければ何隻も重なったりするわけで…
私の到着から15分後の海の様子。
もしもこんな船舶が近くに現れて、対処しようにも強い潮流で思う様にカヤックが進まなかったりしたら…。
考えただけで、ゾッとするよね。
んー。。。
最後の最後に感じた、大きなストレス。
楽しかった2日間は、やはりハッピーな気分で終わらせたいなと。
心の底から癒されたいなと。
海浜公園からの帰宅途中、もし明日死ぬなら死ぬ前に食べておきたい料理の1位に舌鼓を打ち、心と胃袋をリフレッシュ。
終わり良ければ、全て良し。
さぁ、また次回もがんばっぺ!
完