MAX40リフトアップキット S500P/S510P取り付け説明 | 『OVER-TECH』 の ブログ

『OVER-TECH』 の ブログ

パーツメーカー『オーバーテック』の活動報告をしていきます。
Kcarレース、ハイエース、イベント、パーツ開発など・・

オーバーテックでも大変人気のハイゼットトラック500/510系のキットの取り付けにあたりややコツな部分がありますので説明ページを用意いたしました。
これから取付される、購入を考えてるお客様の参考になれば幸いです。
今回取付作業を行う車両はコチラになります。
まずはフロントから。
こちらがフロントの構成部品になります。
この車はナックルとショックの間に取り付けることで車高を上げるという特殊な構造になっています。
車高が上がってもポジキャンが補正できるようにナックル側を傾けられらように斜めになってあるのがわかると思います。
片側をバラにするとこんな構成です。
大きなプレートは外から挟むものです。
その間にあるのは、大きなプレートで挟む際にナックルの隙間を埋めるものですが、これには向きがあり上の車体側に平な面が向くようにします。そしてナックルが離れることで空間になってしまうショックのブラケット中にも芯となる筒を挟みます。
片側ですがこのような組み方になります。
組み終わるとこのような感じになります。
挟まっている感じがわかりますか?
この4個のボルトを締め込む際にはロアアームにジャッキを掛けて、ナックルの上を押し込んでキャンバーがポジからネガに動くイメージにして締め込んでください。これをやらないと弱ポジキャンになってしまいます。
それでも直立までいかないかもしれませんが構造上の限界です。
そして次にブレーキホースです。
リフトアップにより届かなくなったブレーキホースの固定は付属のステーを使って移設させます。キャリパーからステーまでは無理がない程度に引っ張られていてもリジットになっているので問題なく、あとはハンドルを切ったりしてホースが引っ張られない位置を確認しながら高さと角度を補正します。ステーはペンチで摘めば曲がるようになっています。
あとフロントで注意点があります。
車体に沿って居るブレーキラインとショックのお皿あたりが干渉して居ないか、よく確認してください。
撮影の角度でわかりにくいですが、お皿とホースが当たって見えますね?
ここが近い、または当たる場合はブレーキラインが車体側にもっと寄るように対策していただきたく、この留め具のあたりを下から少し叩くと全体が傾いていくのでなんらかの対策を行うようにしてください。
↑ゴムハンマーで叩いて少し曲げたところです。
これでフロントは完成となりますが、スマアシ付きのお車の場合、別のセンサーラインもあるためそれだけは工夫して取り付けてください。
またハンドル切る際にイグニッションオンにするとカメラ付きの場合はエラーが入る可能性がありますのでその時はリセットを行うようにしてください。
次にリアになります。
オートレベライザー付きの場合はデフの上あたりにセンサーがついており先に外しておきます。
※当車両はオートレベライザー無だったので画像はありません。
サイドブレーキの保持部のボルトを外してフリーにしておきます。
次にショックの下部のボルトを抜いてホーシングをフリーにして、できた隙間にブロックを配置し、付属のUボルトで左右バランスを取りながら締め込んでいきます。
まだこの時点ではサイドブレーキワイヤーの固定はしません。
次にリアショックアダプター取り付けになります。 
付属のアダプターからカラーのみを外して純正ショックのゴムブッシュに打ち込み芯を強くします。
アダプターを取り付けし強く締め込んでガタガタしないようにします。
元々ショックのブッシュを挟んでいたワッシャーはそのまま移設してアダプターの両側に使用して挟み込んで強く固定します。
最後にサイドブレーキワイヤーの留め具を固定しますが、リフトアップにより多少テンションがかかり、そのまま取り付けてしまうとホイールやタイヤサイズにより裏側を擦ってしまうので画像のように少しテンションを流すようにして固定します。
※そのあとタイヤを装着した際、当たったり擦ったりしていないことを必ず確認してください。
その後外したレベライザーステーを戻しますがリフトアップにより少なからず調整が必要になります。純正の補正で対応しきれない場合は穴位置を下にずらすなど工夫して大まかな補正を行ってください。
完成しましたらライトの光軸調整、フロントのトー調整を行って試走していただき完了となります。
こちらの車両は同時に
OVER-TECH X-LINE DG7  5.0-15+45 マットブロンズ
ナンカンFT9 165-60-15
を組み合わせて取り付けしました。
タイヤ外径は大きくなりますが特に干渉もなく普通に乗れました。
以上になりますが、ハイゼットトラックは大変人気の車種でmax40キットも毎月かなりの数が出ており取り付けの方などお問い合わせが多かったため細かく買いてみました。
注意点も多いですが、ノーマルの足回りを活かして乗り心地も変わらずそのまま車高が上がるのできっと満足いただけると思います。
リフトアップに伴い車検の際は直前直左などの検査が追加されますが事前によく確認して対策の上挑んでいただきますようお願いいたします。