MAX40リフトアップブロックキットの取り付けについて DA16Tキャリイトラック編 | 『OVER-TECH』 の ブログ

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大人気のMAX40リフトアップキットの取り付けについてコツを含めて案内しておきたいと思います。


車はこちらのスーパーキャリイになりまして、普通のキャリイと一部違うのでそれも説明します。


まずこのスーパーキャリイには有って、普通のキャリイにないもの。それはフロントのスタビライザーなんです。
このスタビライザーがあることで、リンクロッドの大きな球が邪魔になりリフトアップしたことで1G状態の時に車両側ブレーキラインと高さが同じになってしまうため個体差もあろうと思いますがそのままでは擦れて切れてしまう恐れがあるので、現時点の判断としてはスーパーキャリイとキャリイダンプに関してはリフトアップの際にスタビは外していただくことになります。
今回私の仕事としては外して納車ですが、取り次ぎの業者さんはサスペンションの加工屋さんのためなんとか取り付けするとのことでした😅あまり深くは突っ込まないでね。

さて続きましてフロントの作業を進めていきます。

フロントはナックル側を持ち上げて取り付けする方法になりますので2本のボルト、ブレーキホースの留め具などを外してフリーにしプレートを挟み込むように組み立てていきます。
ショック側は先に仮組みしておきます。
ナックル側は先に下の穴にボルトを通しておきます。
その次にローターの段?のところにジャッキを当ててぐいぐいと上げるとナックルが起き上がってきますので手でもローター上面を押す感じで押し込んでいき所定の穴位置に来たらボルトを差し込み、ジャッキにより1G状態が作れてるうちに締め込んでおきます。
運転席側はちょっと難儀するかも😫。
その次に周りのホースなどを固定していきます。
まずABSのワイヤーですがクランプまで届きませんが、このチューブが移動するのでセンサーからクランプまではギリギリ届くところまで伸ばして固定します。
次にブレーキホースですがこれも移設が必要なので付属のステーを使いストレスのかからないショック下を通るようにオフセットします。
このように取り付けます。
これで完成になります。
反対側も同じになりますが、左右でドライブシャフトの長さが違うことで作業性が違います。
助手席側は比較的スムーズですが、運転席側はロアアームを下げるにあたりロアアームが長いためメンバーに当たって下がらない状態になります。
わかりにくいのですが奥のドラシャがメンバーに当たっていますビックリマーク
なので作業時は干渉させながらも位置決めするのに力技も使うので注意してください。
これでフロントは終わりですがスーパーキャリイの場合はスタビをなんとかしませんと😅。
続いてリアです。
デフにジャッキ当てて脱落しないようにしてからショックの下部を外しておき、Uボルトのナットを全て外していきます。
外し終わるとこのABSの線が引っ張られてしまい危ないので外しておきます。
またこの車はオートレベライザー車でしたのでセンサーを固定してるボルト2本外して下の穴のほうに移動させれば余計なパーツを使わずにある程度高さ補正が可能です。
でも作業時は外したままにするのが正解です(切れてしまうと大変です)。


ブロックを挟み込んで左右の位置が決まりましたらUボルトを交換して締め込んでいきます。
緩みやすいところなので少しずつ均等に強く締め込んでいきます。
固定が終わったら先ほどの光軸センサーを下段に取り付けとABSの線を無理ない向きで取り付けします。
外さないでもハンマーで少し曲げるだけでもいけます。
そしてショックの延長アダプターを取り付けます。
捻れ防止にわざと90度クロスしているアイデア部品です。
ここもしっかり締め込まないと緩んで音が出ますよ。
各部締め込みを確認したらタイヤをつけて着地させ前後移動、ステアリング切ったりして当たらないかを確認します。
今回は165-65-14のMTタイヤを履かせております。

この車体側の金属がとても近いのですがこのサイズだとステアリング切っても5mmくらい空いておりなんとか当たらないで走れそうです。
ただ後ろ側のゴムの泥除けは軽く触れているので外さないとダメかもしれないです。
馴染ませてからのキャンバーの確認。

いかがでしょうか?ほぼ直立ですね?
これはキチンと1G取り付け作業をした結果なので、ポジキャンなんだけど?と言わないで取り付けをやり直してもらうと改善するかもしれませんよ😁。


オリジナルのX-LINE DG7 マットブロンズと共に撮影‼️お客様に納車します。

あ、キチンとトー調整も行ってくださいね。